第8期第8回 道教育推進会議 新計画策定へ検討開始 長期的状況分かるデータを
(道・道教委 2021-09-15付)

道教育推進会議
施策項目検討シートについて議論

 道教育推進会議(会長・大野栄三北海道大学大学院教育学研究院教授)は10日、第8期第8回会議をオンラインで開いた。令和5年度からスタートする新たな道教育推進計画に盛り込む施策項目検討シートに基づき、意見を交換。長期的な状況が分かるデータの掲載を求める意見が挙がった。

 道教委の附属機関である道教育推進会議は、条例に基づき、道教委の管理・執行状況の点検・評価、諮問に応じた基本的な計画の策定・変更に関する調査審議を所掌している。

 道教委の倉本博史教育長は、7月に新たな教育推進計画策定を諮問。今後、審議・調整を経て4年4月に計画の骨子案を作成。同年8月に計画素案を作成する。パブリックコメントや議会議論などを経て、5年3月の策定を目指す。

 今回が初のオンライン開催で、委員12人が参加した。

 開会に当たり道教委の山本純史総務政策局長は、主体的・対話的で深い学び、ICT、グローバル、多様性、ウィズコロナなど今日的な課題を網羅しつつ、人づくりの視点、家庭教育との連携など、本道における教育の基本的な方向性を示す計画とする考えを示し、きたんのない意見を求めた。

 議事では、事務局が3年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書や施策の推進状況を報告した。

 続いて、荒川裕美教育政策課長が新たな道教育推進計画に盛り込む施策項目検討シートについて説明。施策項目ごとに課題、主な施策、将来のビジョン、関連施策などを記載する方針を示した。

 委員からは、「簡潔で分かりやすい」といった声が上がった一方、長期的な状況が分かるデータの掲載を求める声も。子どもの発達にとって重要な体験活動、不登校児童生徒のためのICTを活用した支援への記載の充実を提案した。

 このほか、「地域の防災活動の担い手を育てるため、高校段階で防災教育を実施することが重要」などの意見が挙がった。

(道・道教委 2021-09-15付)

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