道教委　がん教育総合支援推進校　館深堀中と松前高に　授業モデル構築　近く計画決定

（道・道教委 2021-09-29付）

　道教委は、文部科学省委託「がん教育総合支援事業」の令和３年度推進校として函館市立深堀中学校、松前高校の２校を指定した。いずれも新規で、新学習指導要領に対応した授業モデルの構築、オンラインを活用した外部講師と連携した授業の研究などを検討。近く事業計画を決定し、がん、がん患者、命の大切さへの理解を深める取組を開始する。

　道教委は文科省の委託を受け、平成２６年度からがん教育総合支援事業を開始し、新学習指導要領への対応、地域の実情に応じたがん教育の推進を目指した各種取組を展開。発達段階に応じたがん教育における指導内容の設定などを検討するため、先進的な取組を実施するがん教育推進校を指定し、実践研究を推進している。

　推進校では、①がん教育推進に向けた校内検討会の開催②がん教育に関する事業計画の作成・実施③国等の主催によるがん教育研修会への参加・研修成果の普及④アンケートの実施⑤学習指導要領に対応した保健体育科（保健分野）または保健科目における実践研究・公開授業の実施⑥医療関係者等の専門家やがん経験者など外部講師による生徒向け講話・指導助言の実施―に取り組む。

　本年度推進校は、函館市立深堀中、松前高の２校に決定。深堀中では、全面実施となった学習指導要領に対応したがん教育の授業モデルの構築を図るほか、外部講師による講話などを予定。松前高ではオンラインを活用した外部講師と連携した授業の在り方の研究などを検討している。

　道教委は、年度内に教職員・外部講師向けのがん教育に関する研修会を集合・オンラインの複合形式で開催する予定。講師の所属団体、対応可能地域、小・中・高の対応校種を掲載している外部講師リストを更新し、がん教育の推進を図る。

(道・道教委 2021-09-29付)