札幌ひがしなえぼ幼・菅原園長指摘　意欲高める学校評価を　道教委が幼児教育施設長研修

（道・道教委 2021-09-28付）

グループ協議では中学校を含めた関係づくりの重要性が指摘された

　道教委は２１日、幼児教育施設長研修Ⅱ期をオンライン開催した。幼児教育と小学校教育の接続や幼児教育施設における学校評価に関する説明、協議を実施。札幌市立ひがしなえぼ幼稚園の菅原由美園長は、教職員の意欲を高める学校評価の重要性を示した。

　研修は、幼児教育施設の施設長を対象に、施設運営や教育指導上の諸問題について研修を行い、施設長として必要な資質・能力の向上を図るもの。道内の国公私立幼稚園・認定こども園の園長・保育所長など２４人が参加した。

　はじめに、幼児教育推進センターの松浦隆史主査が、「幼児教育と小学校教育の接続の実際」と題して説明。道教委の幼小連携・接続のハンドブックやチェックシート、富良野市スタートカリキュラムハンドブックなど、先進的な実践を紹介した。

　グループ協議では、幼小連携・接続の現状と課題、課題解決の方策について協議。受講者からは、幼小連携の重要度がここ数年で大きく上昇していることを踏まえ、幼稚園と小学校の教員の交流機会の拡充、域内における中学校を含めた関係づくりの重要性が指摘された。

　引き続き、ひがしなえぼ幼の菅原園長が幼児教育施設における学校評価の考え方について説明。

　学校評価は日常の小さな評価の積み重ねが基本になるとし、副園長などと協力することで次代の園長やリーダーを育成する効果を指摘。「学校評価は教職員のモチベーションを下げるのではなく上げるため、子どもたちの明るい未来のためにすること」とまとめた。

(道・道教委 2021-09-28付)