道教委 幼児教育質向上へ協議会 幼・小教師 相互理解し 文科省調査官講話など(道・道教委 2021-09-27付)
松村校長が幼少連携のポイントを紹介
道教委は22日、幼児教育の質向上に関する研究協議会をオンライン開催した。文部科学省初等中等教育局幼児教育課の小久保篤子教科調査官が「幼児期の教育と小学校教育との接続に向けたカリキュラムや指導方法の工夫について」と題して講話。札幌市立手稲中央小学校の松村隆志校長が幼少連携のポイントを紹介し、子どもの育ちを保障する方策について校種を越えて意見を交換した。
幼児教育を取り巻く諸課題や新幼稚園教育要領等の趣旨などを踏まえ、具体的な課題解決の方策を明らかにすることで、幼稚園等における教育課程の適切な編制・実施や保育所等における全体的な計画の適切な作成・展開に資することが目的。国公私立幼稚園、認定こども園、保育所、特別支援学校や小学校の教員、教育行政の関係者など100人が参加した。
はじめに、小久保教科調査官が「幼児期の教育と小学校教育との接続に向けたカリキュラムや指導方法の工夫について」と題して講話。幼児期に総合的に育まれた資質・能力を小学校の各教科等の特質に応じた学びにつなげるスタートカリキュラムや事例を示し、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を手がかりとした幼稚園と小学校の教師の相互理解、園長・校長のリーダーシップによる円滑な連携を支える体制づくりの重要性を示した。
続いて、松村校長が幼小連携・接続に向けた教育課程や指導方法の工夫について説明。幼児と児童、保育者と教職員による交流や幼保小連携推進協議会による情報交換などの取組を紹介したほか、生活科を中心に他教科と構成するなどスタートカリキュラム編成のポイントを伝えた。
つぎに、札幌市立あつべつきた幼稚園の加藤貴子園長が新型コロナウイルス感染症対策に配慮した幼稚園の生活について説明。子どもの育ちを踏まえた行事の工夫、保護者への効果的な情報発信、タブレットを活用した保育活動などを紹介。コロナ禍において幼児一人ひとりの心情を深く読み取り、人とかかわりながら育つ環境をつくる教員の役割の大切さを説いた。
最後にグループ協議。コロナ禍においても幼児教育の質を確保・向上する方策について意見を交わした。
(道・道教委 2021-09-27付)
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