十勝局　独自に教育課程編成等研修　指導計画の改善策探る　特別活動充実へ　小中９８人参加

（道・道教委 2021-09-27付）

　【帯広発】十勝教育局は独自研修会として９月上旬の２日間、教育課程の編成・実施にかかる研修会・特別活動（学級活動）をオンラインで開いた。初日は小学校教員、２日目は中学校教員を対象とし、計９８人が参加。指導方法や指導計画の工夫改善の方策について理解を深めた。

　カリキュラム・マネジメントの充実を図り、教科等横断的な視点に立った資質・能力を育む教育課程の編成・実施に向けて、総合的な学習の時間および特別活動（学級活動）における指導の在り方等について理解を深めるもの。

　義務教育指導班の指導主事らが学校訪問をする中で、学校における教科等横断的なカリキュラム・マネジメントの編成・実施にかかる困り感を聴き取り、課題解決に向けて独自研修を企画した。

　両日ともはじめに、担当者が特別活動（学級活動）の目標について説明。様々な集団活動に自主的・実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら、集団や自己の生活上の課題解決を通し、資質・能力の育成を目指すことを示した。

　現状の特別活動の課題として①各活動および学校行事において身に付けるべき資質・能力は何か、どのような学習過程を経るべきかが明確化されていない②内容や指導のプロセスが必ずしも整理されていない③キャリア教育、防災教育、安全教育などと各教科を関連付けながら目指す資質・能力を示す必要がある―の３点を指摘した。

　シートを用いた演習を挟み、自校の状況について考察。さらに、小学校と中学校における学級活動の違いを示しながら、学習過程のプロセスについて解説。一般的な学習活動の事例をもとに、授業の進め方の見直しを図る演習を行い、年間指導計画作成の手順を確認した。

(道・道教委 2021-09-27付)