十勝局 産業人材育成に向けた取組 動画教材作成など3本柱 小・中の社会科等で活用へ(道・道教委 2021-09-24付)
【帯広発】十勝教育局は、本年度から開始する産業人材育成に向けた取組のスケジュールと概要を発表した。産業界関係者や教育関係者で構成する十勝人材育成会議の設置、高校生が地元企業でインターンシップを行う新たな企業実習制度(十勝版デュアルシステム)の実施、小中学生のキャリア教育に活用する動画教材作成の3本柱で取組を推進。動画教材においては本年度、十勝の酪農および農業、製糖業をテーマに作成し、小・中学校の社会科、道徳科、特別活動での活用を目指す。
産業人材育成に向けた取組は、十勝教育局と十勝総合振興局が連携して実施するもの。管内の児童生徒に、地域への誇りや愛着を育むとともに、地域の将来を担う当事者としての意識の向上を図るため、産学官による連携体制を構築するとともに、ふるさと教育の充実に向けた取組や、企業実習にかかるプログラム、教材等の提供などを通じて、学校における取組を支援する。
具体的には、①十勝人材育成会議の設置②新たな企業実習制度(十勝版デュアルシステム)の実施③十勝の発展を支える産業・人材等を題材とした動画教材の作成―の3点を主要な取組に位置付けている。
①は、産学官が一体となり、高校における企業実習の在り方や、総合的な探究の時間の充実に向けた支援策等を検討する。管内の教育関係者と経済および産業団体等の関係者で構成。第1回会議については今月中の開催を予定している。
②は、十勝総合振興局との連携のもと、高校生を対象に、学校での座学と地域企業や地元大学等での実習を組み合わせた新たなデュアルシステムによる企業実習に取り組む。
本年度は帯広市内の普通科高校1校、専門高校1校、学科を指定しない参加校1校の3校で行う。10月中に7日間程度の試行実習を予定。参加者は、専門学科高校で専攻に関連する業種での実習を希望する生徒と、普通科高校で高等教育機関等での実習を希望する生徒を想定している。
また、12月から来年1月中の7日間を予定している第2回には、建設・建築コース、ものづくり産業コース、介護・医療コースへの参加を希望する生徒を対象に、インターンシップを試行実施する。5年度の本格実施を目指す。
③は、小・中学校の社会科、道徳科、特別活動等での活用に向け、「十勝の酪農」「十勝の農業と製糖業」などをテーマにした20分程度の動画教材を作成。地域の仕事について理解を深め、郷土を愛する心を育て、働くことの意義を理解することを目指す。
(道・道教委 2021-09-24付)
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