十勝局　独自に教育課程編成等研修　教科等横断的な視点を　総合学習等　小中１０５人参加

（道・道教委 2021-09-22付）

　【帯広発】十勝教育局は独自のオンライン研修会として、８月下旬の２日間にわたって教育課程の編成・実施にかかる研修会（総合的な学習の時間）を開いた。２４日に小学校教員、２５日には中学校教員を対象とし、１０５人が参加。教科等横断的なカリキュラム・マネジメントの充実、指導方法や指導計画の工夫改善に向けて、知識の深化を図った。

　義務教育指導班の指導主事らが学校訪問をする中で、管内学校における教科等横断的なカリキュラム・マネジメントの編成・実施にかかる困り感を聴き取り、課題解決に向けて独自研修を企画した。

　両日ともはじめに、義務教育指導班の担当者が管内の総合的な学習の時間の状況を説明。自分で課題を立てて情報を集め、整理し、発表を行うなどの「探究的な学び」の学習過程を大切にしている学校では、学力調査の各教科における平均正答率が高いことを紹介した。

　総合的な学習の時間の目標設定において、①どのような資質・能力を育成するのかが明確②総合的な学習の時間と各教科の関連が明らか③「探究課題」が設定されているか④「整理・分析」「まとめ・表現」に対する取組が十分か―の４点の視点を設定する重要性を強調。各学校において定める課題の設定方法について解説し、自校の教育目標を実現するにふさわしい探究課題の見直しについて演習を実施した。

　引き続き、全体計画の作成と年間指導計画の作成の方法について説明。総合的な学習の時間における学習展開などについて紹介した。

　参加者は、教科等横断的なカリキュラム・マネジメントへの理解の深化を図った。

(道・道教委 2021-09-22付)