宗谷局　管内公立小・中校長研修会　未来保障へ学校改革を　田中局長　経営手腕に期待

（道・道教委 2021-09-17付）

管内校長５０人が参加した

　【稚内発】宗谷教育局は８月上旬、宗谷合同庁舎で令和３年度第１回管内公立小・中学校長研修会を開いた。５０人が参加。田中賢一局長による講話などを通じ、学校課題の解決に向け、管理職としての資質・能力の向上を図った。

　はじめに、田中局長が講話。管理職研修の意義について、「子どもを未来に導くために教師が学び続ける必要性がある」などとした。

　「学校は、子どもたちに確実に資質・能力を身に付けさせるところ」と、あらためて共通理解を促し、教育課程を通して基礎学力などの定着を確実に進める学校経営の重要性を説いた。

　最後に「子どもの未来保障は、校長の学校改革のこだわりにかかっている」と述べ、校長一人ひとりの経営手腕に期待した。

　続いて、道教育大学教職大学院の北村善春特任教授が「校長のやりがい～協働的な学校組織を生み出す校長とは」と題して特別講義。学校経営の重点を示した。

　人口減少や持続可能な社会、Society５・０など、今後の社会情勢を踏まえて教育改革が行われていることを教師自身が認識する重要性を指摘。組織として目的を実現するため、問題や課題の設定を全教職員が丁寧に進めることによって人材育成を図るなど、協働的な学校組織づくりのポイントを説明した。

　最後に、「ポストコロナや急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力を確実に身に付けさせることが、学校の最大の役割」と集まった校長にエールを送った。

　このあと、小山内仁義務教育指導監が講義した。

　成果が子どもの姿に現われるとして、「結果を出すことが経営者にとっては重要」と説明。「学校の目の前の課題に対応することはもとより、教育施策を十分に理解し、子ども一人ひとりへの指導が充実するよう、組織のトップとして、前例踏襲にとらわれない改革意欲をもった校長であってほしい」と期待した。

(道・道教委 2021-09-17付)