ヤングケアラー支援へ鈴木知事　年度内に条例制定へ　基本理念示し４年度施行

（道・道教委 2021-09-21付）

　鈴木直道知事は１７日の３定道議会代表質問で、本年度内にヤングケアラー支援の基本理念を示す条例を制定し、令和４年度から施行する考えを示した。道として実効性ある取組を早急に検討するとし、「先駆的に取り組む栗山町、独自調査を予定している札幌市を含めたオール北海道で総合的・計画的に取組を進め、ケアラーと家族に優しい地域社会を実現したい」と述べた。

　道が実施したヤングケアラー実態調査によると、ヤングケアラーの約８割が誰にも相談したことがない状況にあること、相談事業所や学校などの理解度が低いことが明らかになった。

　鈴木知事は、ヤングケアラーに関する認知度を高め、それぞれの事情や気持ちに寄り添った支援につなげることが重要と表明。すべてのケアラーが尊重され、大切にされるべきなどの基本理念や、道の責務、関係機関の役割などを盛り込むヤングケラーを支援するための条例を年度内に制定する考えを示した。

　また、今回の道の調査結果とともに道民の理解度を深めることができるよう、条例制定に向けたプロセスも共有すると述べた。

　三好雅議員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道・道教委 2021-09-21付)