SOYA ALL学校力向上事業協議会　ネットワーク構築へ協議　宗谷局 モデル校校長ら参加

（道・道教委 2021-09-17付）

指定校の校長が実践発表などを行った

　【稚内発】宗谷教育局は８月下旬、ウェブ会議システムＺoomを活用して第１回「ＳＯＹＡ ＡＬＬ学校力向上事業」協議会を開催した。管内モデル校の校長２０人、教育委員会職員６人が参加。管内ネットワーク構築に向け、組織体制や具体的な取組などについて協議を深めた。

　協議会は、道教委が進める学校力に関する総合実践事業の趣旨や取組を管内の学校に広め、すべての学校で包括的な学校改善を進めることができるよう、管内的なネットワークを構築することが目的。

　会議の冒頭、田中賢一局長は、学校力向上に関する総合実践事業について、組織的な学校経営や校長のマネジメント能力の向上の必要性を説明。子どもの未来保障に向けた組織の姿や経営方策を共有することの重要性を強調した。

　続いて、事業の本年度指定校・稚内市立稚内南小学校の野口修一校長が実践発表。教務主任が学校経営方針を分かりやすくミドル層や初任者層に伝え、教育活動の企画・立案をさせるなど、校長の意思決定が反映する組織体制について実践事例を伝えた。

　また、浜頓別町立浜頓別中学校の細谷隆志校長が教員の資質・能力の向上、中頓別町立中頓別小学校の森茂校長が働き方改革の取組について自校の実践を紹介し、参加校長へ取組の充実を促した。

　このあと、数グループに分かれ、社会に開かれた教育課程の実現に向けた学校改善および学校における働き方改革手引『Ｒｏａｄ』を活用した働き方改革の充実に向けた組織体制の構築や具体的な取組等について協議した。

　最後に、小山内仁義務教育指導監が参加者に対し、各地域の代表者として協議会の内容を普及することを促すとともに、子どもの未来保障に向けて、引き続き、校長のリーダーシップとマネジメント力を発揮するよう呼びかけた。

　参加した校長は、「教員の資質・能力を高めるため、校内研修を軸に授業改善を推進していきたい」「働き方改革を推進するため、できることから積極的に取り組んでいきたい」などと話していた。

(道・道教委 2021-09-17付)