道教委高大連携　高校生が室工大へ　英語で積極的に交流　留学生とオンラインツアー

（道・道教委 2021-09-22付）

オンラインで海外への関心も高めた

　道教委は９日、道立高校生徒の室蘭工業大学への派遣・交流事業をオンライン開催した。道立学校の生徒１０人が参加。ロボット製作の特別講義を受講したほか、オンライン・キャンパスツアーで留学生と交流した。

　高大連携によるＨｏｋｋａｉｄｏ　Ｓｔｕｄｙ　Ａｂｒｏａｄ　Ｐｒｏｇｒａｍの一環。生徒の英語コミュニケーション能力の向上と派遣先大学への理解の深化を図るとともに、国際的な視野を育み、海外と積極的に交流する意欲の向上を図ることがねらい。

　生徒を大学に派遣して集合形式による開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン形式に変更。石狩・胆振・渡島管内の道立高校５校から、ＣＥＦＲ　Ａ１レベル（英検３級以上）を有する生徒１０人が参加した。

　開会に当たり塙浩伸高校教育課企画・支援担当課長が英語であいさつ。恥ずかしがらず、失敗を恐れず英語でコミュニケーションを取るよう呼びかけ、海外への関心を高める機会となるよう期待した。

　苫小牧東高校の髙西貴幸教諭によるワークショップのあと、室蘭工業大もの創造系領域の相津佳永教授らが講師を務め、ロボット製作に関し特別講義。生徒は送付されたキットを組み立て、走行するためのプログラミングを実施。磁気センサーで走行するロボットを製作した。

　つぎにオンライン・キャンパスツアーを実施した。参加者と留学生がグループとなり大学の施設に関する動画を視聴。目的地への行き方を尋ねたり、留学に関する考えを交換したりするなど、英語でコミュニケーションを取りながら親睦を深めた。

　最後に、フィンランド大学に留学した北海道大学大学院情報科学院の有働篤人さんが自身の留学経験を紹介した。

　参加者からは、「うまく話せなくて悔しかったが、つぎこそもっと話ができるように英語力を高めたい」「留学生がこちらの話を理解しようとしてくれてうれしかった」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2021-09-22付)