児童生徒の疾病予防知識習得へ　学習プログラム作成　道教委　健康教育教材開発も

（道・道教委 2021-09-24付）

　道教委の倉本博史教育長は２１日の３定道議会代表質問で、疾病予防に関する学習プログラムを作成し、学校に提供する考えを示した。健康教育の充実に向けては、１人１台端末を活用した健康教育教材の開発や生徒と大学生による健康教育の共同研究を開始するなど、関係機関と連携した取組を進めるとした。

　安藤邦夫議員（公明党）の質問に対する答弁で明らかにしたもの。

　道が策定に向け準備を進めている仮称・道循環器病対策推進計画案では、子どもの健康に関する知識や行動選択の能力を高めるための施策として、小・中・高における食育を含めた健康教育の充実を掲げている。

　鈴木直道知事は、ライフステージに応じた循環器病予防に関する理解の促進や児童生徒への健康教育の充実を計画の重要な取組に位置付ける考えを示し、「子ども・保護者への啓発に積極的に取り組む」と述べた。

　倉本教育長は、知事部局や医療系大学の協力のもと、疾病予防に関する知識の習得や健康に生活できる行動力を育む学習プログラムを作成し、学校に提供する考えを示し、「学校・家庭・専門機関と連携して取り組んでいく」と述べた。

　健康教育の充実に向けては今後、医療系大学や医師会などと連携し、専門医を学校に招へいした出前講座、生徒が大学生と共に行う健康に関する共同研究を実施するほか、１人１台端末を活用した健康教育教材の開発に取り組むと表明。「児童生徒の健康保持のため、生涯必要な資質・能力を確実に身に付けることができる健康教育の一層の充実に努めていく」とした。

(道・道教委 2021-09-24付)