道教委　４年度道立高校長等人事　大規模校に高評価人材　管理職育成観点に石狩管内で

（道・道教委 2021-09-28付）

　道教委は、令和４年度公立高校長・公立特別支援学校長にかかる人事異動の考え方をまとめた。管理職候補者の育成のため、新たに人材育成で評価の高い人材を積極的に配置する方針を明記。特に大規模校の多い石狩管内で戦略的に進めるとした。また、各管内や専門学科などで中心的な役割を担う学校には、全道の状況に配慮できる優れたリーダーシップを有する校長を配置するとした。

　道教委は、学校改革の推進に向けて大局的な観点に基づく客観的な人事配置を進めるため、９月に道立学校長人事推進会議を設置。会議での意見を踏まえて４年度の人事異動の考え方をまとめ、２４日付で関係者に通知した。

　基本的な考え方ではこれまでと同様、慣例にとらわれない適材適所、多様な視点に基づく人事配置、能力と業績に基づく人事評価制度の適切な活用などを挙げている。

　人事異動のポイントでは、教職員数の多い大規模校において将来の管理職候補者育成への影響が見込まれることを踏まえ、人材育成で評価の高い人材を積極的に配置する方針を新たに示した。特に大規模校の多い石狩管内で人材育成を重視した管理職配置を戦略的に進める。

　また、各管内・専門学科で中心的な役割を担う高校、各障がい種で中心的な役割を担う特別支援学校では、自校のみならず全道の状況にも配慮できるなど、優れたリーダーシップを有する校長を配置する。

　国の研究指定校など施策上重要な役割を担う学校では、高い専門性を有すると認められる人材を適切に配置。意欲とアイデアをもって取り組む校長を募集する道立高校の校長公募の仕組みを効果的に活用した人事配置を引き続き行う。

　人事異動に当たっては留意点として、１校当たりの在職年数の適正化、マネジメントスキルや課題解決能力など校長としての資質・能力を有する若手職員の積極的な登用を挙げている。

　また、女性職員の管理職登用を積極的に進めるとともに、子育てや親の介護など事情がある人については状況を勘案し、地域の実情を考慮して勤務地などを配慮するとした。

(道・道教委 2021-09-28付)