十勝局 独自に体育サマーフェスタ 授業改善へ困り感解消 専科教員と悩みなど交流
(道・道教委 2021-09-30付)

体育専科教員サマーフェスタ
齋指導主事がオンラインで説明

 【帯広発】十勝教育局は8月下旬、独自の取組として令和3年度体育専科教員活用事業体育サマーフェスタをオンライン開催した。小・中学校教員43人が参加。管内の体育専科教員・中学校授業実践スペシャリストとの交流等を通して、児童生徒の体力向上に向けた授業づくりへ困り感の解消を図った。

 道教委は体育専科教員活用事業により、子どもの体力向上に積極的に取り組む学校などに専科教員等を配置。学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援などを通し、体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実に努めている。

 その一環として、十勝教育局は独自の取組として、サマーフェスタを企画。体育専科教員および中学校授業実践スペシャリストとの交流を通して、参加者それぞれが自身の課題を把握し、授業改善の方向性について見通しをもつことを目的としている。

 はじめに、十勝教育局義務教育指導班の児玉祥洋主任指導主事があいさつ。管内の元年度体力テストの結果が全国をやや下回ったことを踏まえ、体育科・保健体育科に親しむ授業づくりの大切さを説いた。取組が授業改善のヒントとなるよう期待を寄せた。

 続いて、義務教育指導班の齋慎之指導主事が管内の児童生徒の体力向上にかかる課題を説明。体力テストの結果から、柔軟性・筋力・走力・敏しょう性に課題があることを指摘した。

 十勝教育局では、授業改善のため、今回のサマーフェスタのほか、9月に各地域で集合型の授業を体験するオータムフェスタの開催、来年1月に参加者と体育専科教員などが模擬授業を行うウインターフェスタを開催することを報告した。

 続いて、参加者はグループに分かれ、「体育科・保健科の授業づくりにおける日常的な悩み」について協議。参加者からは児童生徒が主体的に取り組む姿勢の評価方法、ICTを活用した体育の授業づくり、中学生において技能の差があっても楽しめる授業づくりなどの問題提起があった。

 主体的に取り組む姿勢の評価方法について、山田圭介義務教育指導班主査が授業づくりのヒントを示した。

 中学校体育分野では、主体的に学習に取り組む態度として公正、協力、責任、参画、共生および健康・安全などの観点があり、単元によって見取るポイントを設定することで、年間を通じた生徒の評価が固まっていくことを伝えた。

(道・道教委 2021-09-30付)

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