人材養成へ動画配信　全管内で支援チーム設置へ　道教委　家庭教育支援基盤構築事業

（道・道教委 2021-10-01付）

　道教委は本年度から地域人材による家庭教育支援推進事業「地域における家庭教育支援基盤構築事業」を開始する。事業期間は３年間。家庭教育の中核的役割を担う人材の育成を図る研修動画の作成に着手し、来年１月以降の配信を予定している。また、各地域で家庭教育支援研究協議会を順次開催。家庭教育支援チームの全管内での設置を目指す。

　事業は、すべての保護者が安心して家庭教育を行うことができる支援体制の構築に向け、家庭教育支援者の連携を進め、地域における支援の基盤構築に向けた取組の拡充を図るもの。家庭教育支援者は、家庭教育ナビゲーター、家庭教育サポート企業や学校関係者、地域ボランティア、市町村・市町村教委職員などを想定している。

　事業期間は令和３～５年度。具体的な取組をみると、市町村において家庭教育の中核的役割を担う人材を養成する家庭教育支援者養成研修を開催。新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインによる動画を配信する予定。

　さらに、家庭教育支援チームの設置促進に向け、各地域で家庭教育支援研究協議会の開催を検討。事例紹介や意見交流を予定し、３年間で全管内でのチーム設置を目標に掲げている。

　家庭教育支援チームは、身近な地域で子育てや家庭教育に関する相談に乗ったり、親子で参加する様々な取組や講座などの学習機会、地域の情報を提供したりする団体。行政・福祉関係機関と連携し、子育てや家庭教育をサポートしている。

　文部科学省に登録しているチームは、９月現在で岩見沢市、砂川市、小樽市、白老町、壮瞥町、東川町、遠別町、釧路市の６管内８チーム。

(道・道教委 2021-10-01付)