道教委 北見北光幼の公開保育初配信 関心を焦点に言葉がけ 旭川短大の佐藤教授が助言(道・道教委 2021-10-04付)
子どもの笑顔や教員の姿を42施設に配信した
道教委は9月30日、オンライン中継による公開保育を初開催した。認定こども園北見北光幼稚園(吉田耕一郎園長)における保育の様子を道内の幼児教育施設42施設に配信。助言役を務めた旭川大学短期大学部幼児教育学科の佐藤貴虎教授は、遊びの中に園児たちの工夫や応用が現れていたと評価し、園児の関心や問題意識を焦点化する教師の言葉がけの重要性を伝えた。
新型コロナウイルス感染症の影響で幼児教育施設の保育公開や参観の機会が減少していることから初めて開催したもの。ICTを活用した公開保育の視聴を通じて園内研修を行い、指導力の向上を図るとともに幼児教育の振興・充実に資することがねらい。
道内各地域の幼児教育施設42施設の教員が参加した。
はじめに、吉田園長が園内の保育活動の様子を撮影し、視聴者にライブ配信。磁石を使った車づくり、落ち葉や木の実などを使ったカフェテリアごっこなどの遊びに活発に取り組む幼児の様子を伝えた。
また、子どもたちがつくった作品を撮影した画像をモニターで映して紹介するなど、ICTを活用した保育を披露した。
公開保育のあと、北見北光幼稚園で園内研修を実施。「主体的な遊びとは何か」などをテーマに、保育者全員で協議した。
最後に旭川大学短大の佐藤教授が助言した。バランスのとれた成長を育むための興味の多面性を重視した遊びや、園児の関心や問題意識を焦点化する言葉がけの重要性を指摘し、「遊びの中に園児たちの工夫や応用、挑戦や発展性がよく現れていた」と評価。「遊ぶことの意味や意義について、自信をもって保護者に説明できるようにならなくてはならない」と呼びかけた。
次回の公開保育は11月以降に予定。今回の公開保育の様子は道幼児教育推進センターホームページで関係者に公開する。
(道・道教委 2021-10-04付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 全道代表高校長研 内発的動機が重要 高大接続改革で講演
道教委は4日、第3回全道代表高校長研究協議会をオンライン開催した。㈱ライセンスアカデミーの橋村正悟郎氏が「大学から眺める高大接続改革の風景」と題して講演。生徒の興味・関心など内発的な動機に...(2021-10-06) 全て読む
特セン 教育相談実践研修講座 子の心に寄り添い続けて 教育大札幌・平野教授講義
道立特別支援教育センターは9月29・30日、教育相談実践研修講座をオンライン開催した。初日の基調講義では道教育大学札幌校学校臨床心理学専攻の平野直己教授が「児童生徒理解と保護者支援に視点を...(2021-10-05) 全て読む
道小 3年度広域人事調査 「授業力向上」8割 定期的な支援体制充実必要
道小学校長会(吉田信興会長)は、令和3年度広域人事に関する調査の集計と考察をまとめた。制度に参加してよかった点(複数回答)として、3年目終了者の80%が「学力向上への関与」「自身の授業力の...(2021-10-05) 全て読む
道教委 医療的ケアハンドブック 年度内改訂へ検討会議 10月6日に初会合
道教委は、『医療的ケア実施のためのハンドブック』改訂に関する検討会議を設置した。6日に初会合をオンライン開催し、国の動向や制度改正を踏まえた2度目の改訂に着手。年度内にハンドブック改訂版を...(2021-10-04) 全て読む
道教委 2年度SNS教育相談実績 心身の健康 2.6倍に 計1160件、6月最多
道教委は、SNSを活用した教育相談体制の構築事業の令和2年度実施結果をまとめた。相談対応件数は1160件で、前年度比76・3%増。「心身の健康・保健」が177件と、2・6倍に大幅に増加した...(2021-10-04) 全て読む
十勝局 独自に自立活動の研修会 適切な指導へ理解深め 事例編で2教諭が実践紹介
【帯広発】十勝教育局は9月上旬、独自のオンライン研修として、2日間の日程で自立活動の指導の充実にかかる研修会「基本編」「事例編」を開いた。初日の基本編には管内小・中・高校・特別支援学校の教...(2021-10-04) 全て読む
2日 オホーツクから どさんこ子ども会議成果交流会
道教委は、本年度のどさんこ子ども地区会議・管内別成果交流会の開催日程をまとめた。あす2日のオホーツク管内を皮切りに順次開催。宗谷では、地区会議と成果交流会をともに開催する。 道教委は、...(2021-10-01) 全て読む
道教委 緊急事態措置終了受け 行動基準レベル2に 石狩管内 部活厳選継続
道教委は、緊急事態措置の終了を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策について9月29日付で各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長に通知した。 すべての道立学校において文部科...(2021-10-01) 全て読む
人材養成へ動画配信 全管内で支援チーム設置へ 道教委 家庭教育支援基盤構築事業
道教委は本年度から地域人材による家庭教育支援推進事業「地域における家庭教育支援基盤構築事業」を開始する。事業期間は3年間。家庭教育の中核的役割を担う人材の育成を図る研修動画の作成に着手し、...(2021-10-01) 全て読む
集合会場の設置提案 支援者養成研修動画配信で協議
道教委は9月29日、第2回家庭教育推進協議会をオンライン開催した。家庭教育支援者養成研修の動画配信の方向性を示し、意見を交換。ICTに不慣れな支援者も参加できる会場の設置を提案したほか、家...(2021-10-01) 全て読む