十勝局　独自に自立活動の研修会　適切な指導へ理解深め　事例編で２教諭が実践紹介

（道・道教委 2021-10-04付）

　【帯広発】十勝教育局は９月上旬、独自のオンライン研修として、２日間の日程で自立活動の指導の充実にかかる研修会「基本編」「事例編」を開いた。初日の基本編には管内小・中・高校・特別支援学校の教職員が１４５人、２日目の事例編には１４２人が参加。指導力の向上や特別支援教育にかかる校内支援体制の充実に向け理解を深めた。

　初日は基本編として、義務教育指導班の奥田裕幸主任指導主事が自立活動の基本的な考え方などについて説明した。

　障がいのある幼児児童生徒の自立や社会参画に向けた主体的な取組を支援するという視点で、個々の教育的ニーズを把握しながら、生活や学習上の困難を改善・克服するための適切な指導と必要な支援について紹介した。

　事例として、乱暴な言葉をあらためさせる指導を提示。語いが足りない、学級で認められる機会がないなどの様々な仮説を立て、子どもの行動の背景にある苦手さについて分析し、指導すべき課題を明らかにするよう促した。

　子どもの実態把握に努めながら、指導すべき課題を整理し、校内委員会と特別支援教育コーディネーターと連携を図り、校内全体の組織的・計画的な取組へと発展させる方法を解説した。

　このほか、自立活動の指導内容の充実、効果を高める方法について説明した。

　２日目の事例編では、帯広市立明和小学校の本田隆博教諭と新得高等支援学校の橋詰悠希教諭がそれぞれ自校の取組を発表。教科学習における指導や学校生活での言葉がけ、ソーシャルスキルトレーニング、ブレインストーミング法の活用など実践内容を紹介した。

(道・道教委 2021-10-04付)