道教委　全道代表高校長研　内発的動機が重要　高大接続改革で講演

（道・道教委 2021-10-06付）

オンラインで道内の校長約３０人が参加（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は４日、第３回全道代表高校長研究協議会をオンライン開催した。㈱ライセンスアカデミーの橋村正悟郎氏が「大学から眺める高大接続改革の風景」と題して講演。生徒の興味・関心など内発的な動機に基づく勉強の重要性を伝えた。

　研究協議会は、本道の高校教育に関する教育行政上の課題などについて研究協議を行い、本道の高校における学校運営全般の改善・充実に資することがねらい。

　道高校長協会の本部役員・部会長、各管内の代表高校長ら約３０人が参加した。

　開会に当たり唐川智幸学校教育局長は、緊急事態措置の解除後も緩みが生じないよう、新型コロナウイルス感染症対策を徹底する必要性を指摘。ポストコロナの社会を見据えて子どもたちが次代を切り拓くための資質・能力を育むため、学校と教育行政が一体となって取り組むことが重要とし、理解と協力を求めた。

　続いて感染症対策や入学者選抜の改善、喫緊の教育課題などに関して関係各課が説明。また、公募校長をテーマに研究協議を行った。

　つぎに、進路情報研究センターライセンスアカデミーの講師を務める橋村氏が講話。高大接続改革の概要や社会背景などを伝えた。

　人材育成が重視される昨今、あきらめさせず生徒の力を最大限発揮させることが重要とし、成功体験の積み重ねなどの自己効力感を高める形成的アプローチの重要性を指摘。

　また、生徒の興味・関心、個人的価値や気づきなど、大学進学後の学習にも大きく影響を与える内発的な動機が重要になるとし、生徒の内発性を損なうことなく学習を広げる大切さを伝えた。

(道・道教委 2021-10-06付)