上川局　新たにプロジェクトＩＰＰＯ　ＩＣＴ活用し授業改善等　１１日キックオフミーティング

（道・道教委 2021-10-06付）

　【旭川発】上川教育局は、管内ＩＣＴ活用促進事業として新たに「プロジェクトＩＰＰＯ」を立ち上げる。合言葉“１人の１００歩から１００人の１歩へ”のもと、ネットワークの構築やＩＣＴを活用した授業改善に資する研修会を行い、上川から全道に優れた実践を発信。１１日にはキックオフミーティングを開き、事業説明や特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長による講話などを展開する。

　管内では、ことし３月末までに１人１台端末の配備が完了。しかし、端末のＯＳやクラウドの違いを含めたＩＣＴ環境の整備・活用状況は市町村・学校間で差が大きく、ＩＣＴ活用に苦手意識をもつ教員も少なくない。

　一方、管内では授業改善推進チーム活用事業における先駆的モデルとして、本年度から全道で唯一、ＩＣＴ端末活用チームを配置。この利点を生かしてプロジェクトチームを結成し、児童生徒の情報活用能力向上や各学校の授業改善を図るため、ＩＣＴ端末の活用を推進する。

　プロジェクトチームの構成員は、ＩＣＴ端末活用チーム４人（旭川市）と各市町村立学校教員による地域ＩＣＴ推進リーダー３０人と、上川教育局指導主事。道教委ＩＣＴ教育推進課がアドバイザーとなる。

　合言葉は「１人の１００歩から１００人の１歩へ」。すべての児童生徒が「端末で画像や動画を撮影できる」「画像・動画ファイルをクラウドに送受信できる」「画像・動画を学習に活用できる」、すべての教員が「児童生徒から送信された画像・動画を授業改善・学習評価に生かすことができる」ことを具体的な目標に掲げた。

　地域間で日常的に相談や情報共有ができるネットワークを構築するとともに、全教員がＩＣＴ活用の特性を踏まえた授業を構築できるよう、教科別やＯＳ別の研修会を実施。また、動画資料などを作成し、実践を管内および全道に発信する。

　１１日午後１時３０分から、上川合同庁舎を拠点にオンラインでキックオフミーティングを開催。チーム構成員と市町村教委職員の希望者が参加し、プロジェクトの概要説明や協議を行うほか、ほっかいどう学推進フォーラムの新保理事長がＩＣＴ端末を活用した授業改善について講話する。今後は、定期的に報告会を実施する予定。

(道・道教委 2021-10-06付)