札幌新川高　１人１台端末の実践　家庭での有効活用研究　新設のＩＣＴ情報部中心に

（札幌市 2021-10-12付）

端末で問題を解く生徒

　札幌市教委のＩＣＴ活用に関するモデル研究を進める市立札幌新川高校（熊谷修司校長）は、１人１台端末の有効的な活用に向けた実践を開始した。１年生２学級を対象に、札幌市教委から貸与された端末を活用。授業や学校活動での効果的な活用方法のほか、端末の持ち帰りを通して、家庭での有効的な使用方法なども研究していく。また、新たに校務分掌として設置した「ＩＣＴ情報部」を中心に、教職員への研修などを進めていく。

　市立高校、特別支援学校高等部などでは、来年度から個人所有端末の学校持ち込み（Bring　Your　Own　Device＝ＢＹＯＤ）を採用する方針。高校における１人１台端末の活用の実践・研究の必要性が高まっている。

　同校は前年度から、市教委の研究開発事業モデル研究校として、研究課題「ＩＣＴを活用した“学ぶ力”の育成」に関する研究・実践を推進。

　また、昨年までＩＣＴ活用を担当してきた、新川ＩＣＴ特別委員会を、ことしから「ＩＣＴ情報部」として校務分掌化。授業での活用や教職員研修などを４人の教職員が担当している。

　９月下旬には、市教委がＣｈｒｏｍｅｂｏｏｋを８４台貸与。Ｇｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍなどを使用しながら、高校における１人１台端末の効果的な活用について研究・実践を深めていく。

　６日からは、１年生２学級の授業・ホームルーム等で使用している。

　国語の授業では、大学入試２次試験の問題集から、四字熟語のテストを実施。自身の正答率のほか、自分以外の間違いの多かった問題を全体で共有した。

　今後は、各教科での具体的な使用方法を模索していくとともに、文字や写真等をリアルタイムで共有できるアプリ「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｊａｍｂｏａｒｄ」の活用や家庭への持ち帰りなども計画している。

(札幌市 2021-10-12付)