札幌市教委　小学校通学路合同点検　対策必要　計８１ヵ所　抜け道、大型車侵入個所等

（札幌市 2021-10-14付）

　札幌市教委が７月から８月にかけて実施した市内小学校における通学路の合同点検の結果、対策必要個所が計８１ヵ所あることが分かった。見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい個所、大型車の侵入が多い個所などの観点を踏まえて、市内小学校が調査したもの。１１日に文部科学省に報告した。今後は、危険個所における対策状況をまとめ、１１月１０日までに再度文科省に報告する。

　ことし６月、千葉県八街市において、下校中の児童の列にトラックが突っ込み、５人が死傷する事故が発生。これを受け、文科省は、全国の都道府県教委などに対し、市町村立小学校の通学路における合同点検の実施を要請し、通学路の安全対策を講じるよう依頼した。

　市教委は７月中旬、市内の各小学校長あてに通知「通学路における合同点検の実施について」を発出した。

　対策必要個所の調査に当たって、保護者、地域住民、スクールガード等の見守り活動者などから協力を得るとともに、子どもの視点にも配慮するよう要請。見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい個所、大型車の侵入が多い個所、過去に事故に至らなくても、ヒヤリハットの事例があった個所、保護者、見守り活動者、地域住民等から市町村への改善要請があった個所などの観点を踏まえて抽出するよう求めた。

　調査の結果、市内小学校の通学路における対策必要個所は、計８１ヵ所あった。

　今後、市教委は、各個所における対策状況を１１月１０日までに文科省に報告する。

(札幌市 2021-10-14付)