絵本のクラウドファンディング開始　返礼品８種　ハチミツ等　札幌大通高　ミツバチＰＪ

（札幌市 2021-10-14付）

　市立札幌大通高校（廣川雅之校長）は、独自の取組「ミツバチプロジェクト」を題材にした絵本『いただきます』の普及に向けた、クラウドファンディングのプロジェクト「高校生絵本企画　オリジナル絵本で子どもたちの日常に笑顔と会話を増やしたい＝」を開始した。支援金額に応じて、絵本とミツバチプロジェクトで採取したハチミツのセットなど、８つのリターンを準備している。

　同校は、北海道大学植物園に近接。原生林に自生する花の蜜を採取できるという立地を生かし、生徒が生産から販売までを行うミツバチプロジェクトを平成２４年度から開始。ミツバチやハチミツを題材に教科等横断的な学習のほか、販売実習などに取り組んできた。

　前年度は新型コロナウイルス感染症の影響で販売会などが中止となったことを受け、これまでの学びやハチミツの魅力を表現する手段として、絵本作成に取り組むことにした。

　絵本『いただきます』は、絵本画家の太陽と牛さんの協力によって完成したもの。理科室や音楽室などをイメージしたミツバチの巣穴が数多く並ぶ中で、それぞれの巣穴がページをめくるたびに変化していく。ページの中には、生徒がデザインした巣穴もあり、学校やプロジェクトでの自分自身の成長などを表現している。

　完成に伴い、絵本の普及を目的にしたクラウドファンディングを１０月１日から開始。支援金額は１５００円から１５万円で、８パターンのリターンを準備した。

　３０００円では、絵本とクリアファイル、ハチミツ２個のセットを用意。現在は完売となっている５０００円のリターンでは、市内の児童会館や幼稚園などを訪問し、生徒が読み聞かせを行う。

　このほか、絵本のみや２０㌔㌘のハチミツと絵本のセットなどもある。

　支援金は、絵本の印刷・製本、クリアファイルの作成などに活用。プロジェクトは、クラウドファンディングサイト「ＡＣＴＮＯＷ」に掲載しており、同校ホームページから確認することもできる。

　支援は、１１月１４日まで受け付ける。

(札幌市 2021-10-14付)