３定札幌市議会決算特別委員会（令和３年１０月１４日）　札幌市教委　特別支援学級教員配置　少人数指導へ加配　インクルーシブ教育でも検討

（札幌市 2021-10-18付）

　札幌市教委の三戸部文彦教職員担当部長は、１４日の３定市議会第一部決算特別委員会で、市内の特別支援学級への教員配置について、少人数指導のための教員を加配するとともに児童生徒の障害の程度に応じた配置を検討するとした。インクルーシブ教育にかかる新たな加配の導入も検討。全教員に対して特別支援教育にかかる指導力や専門性の向上に向けた新たな研修計画を作成し、学校全体で子どもたちの学びを支える体制を充実させていく。

　市において特別な教育的支援を必要とする児童生徒数はここ１０年で倍増。現在市内の９割を超える小・中学校で特別支援学級が開設されている。

　三戸部教職員担当部長は、児童生徒の実態に応じた教員配置と教育の質の確保について、これまでの児童生徒数に応じた教員配置を基本としつつ、市の実態に即して柔軟な配置が可能な体制としていく考えを示した。

　具体的には、１学級１担任とした上で少人数指導のための教員を加配するとともに児童生徒の障害の程度に応じた配置もできるよう変更。特別支援教育の専門性を有する人材を効率的・効果的に配置するとともに、教員育成指標に基づく研修の充実を図る。

　今後も、国の基準よりも手厚い教員配置を継続し、少人数によるきめ細かな指導ができる体制を確保するとともに、インクルーシブ教育にかかる新たな加配について導入を検討。管理職を含めたすべての教員に対して特別支援教育にかかる指導力や専門性の向上に向けた新たな研修計画を作成し、学校全体で子どもたちの学びを支える体制を充実させていく考えを示した。

　松原淳二委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-10-18付)