３定札幌市議会決算特別委員会（令和３年１０月１４日）　札幌市教委　多様な子理解深化　性的少数者の内容追加　幼児教育施設の教職員研修　　

（札幌市 2021-10-18付）

　札幌市教委は今後、私立を含む幼児教育施設の教職員を対象とした研修に性的マイノリティの内容を盛り込むことを計画している。教職員の意識を一層高め、多様な幼児の理解を深める。１４日の３定市議会第一部決算特別委員会で長谷川正人児童生徒担当部長が明かした。

　市教委はこれまで、丁寧な見守りや保護者との連携によって、幼児の性的マイノリティの把握に努めてきた。

　市立幼稚園は、性的マイノリティの幼児がいる、いないにかかわらず、色分けや遊び方について男女の制限をしないなど一人ひとりに応じた指導に努めるなど、子どもが互いに尊重し合い安心して生活することができるよう取り組んでいる。

　本年度、市幼児教育センターにおいて性的マイノリティへの配慮について盛り込んだ研修を試行的に実施。受講者からは、「これまであまり意識していなかった」「より一層配慮が必要だと感じた」などの声が挙がった。

　長谷川児童生徒担当部長は「幼児教育施設の教職員が小・中・高校等の教職員と同様に性的マイノリティに関する知識や適切な対応方法について学ぶことが大切」との認識を示した。

　今後は、私立を含む幼児教育施設の教職員を対象とした研修に性的マイノリティに関する内容を取り入れるなど教職員の意識を一層高め、多様な幼児の理解を深めるとともに、きめ細かな対応ができるよう努めていく考えを示した。

　たけのうち有美議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-10-18付)