北私幼設立50周年記念式典 川畠会長 幼児教育発展へ尽力 127人出席 半世紀の節目祝う
(道・道教委 2021-10-19付)

北私幼50周年式典
幼児教育のさらなる充実を誓い合った

 公益社団法人北海道私立幼稚園協会(=北私幼、川畠教孝会長)は15日、札幌ガーデンパレスで設立50周年記念式典を挙行した。関係者や来賓ら127人が出席し、半世紀の節目を祝った。川畠会長は式辞で、「新しい時代を切り拓くためにも、会員一丸となって諸課題を克服し、さらなる幼児教育の発展に取り組みたい」と述べた。

 北私幼は昭和45年、道内における幼児教育の振興発展と私立幼稚園等に勤務する教職員の資質向上と福祉の増進を図り、本道の幼児教育の文化向上に資することを目的に発足した。以来、私立幼稚園等における教育環境の充実、情報発信に資する事業などを展開。本道の幼児教育のさらなる発展に向けて、会員515園が一丸となって尽力してきた。

 式典では、国歌演奏に続き、川畠会長が式辞。近年における国の合計特殊出生率および出生数の推移を示し、「私立幼稚園を取り巻く環境は大きく変化するとともに、厳しさを増している」と警鐘を鳴らした。平成27年に開始した新たな子育て支援制度を踏まえ、「すべての幼稚園が建学の精神のもと、未来を担う子どもたちの育成に全力を尽くせるよう、事業活動を展開していく」と述べた。

 また、令和元年10月から始まった幼児教育の無償化によって、「幼稚園、保育園、認定こども園の垣根が低くなった。各幼稚園は、今以上に安全・安心な施設、教職員の質の向上を図り、教職員が安心して幼児教育に取り組むことができる環境を整え、保護者の期待に応えなくてはならない」と訴えた。

 今後、さらなる少子化が予想される中、「子どもたちがもつ多様な可能性をいかに育むか、私たちに課せられた責任は重大」と強調。「新しい時代を切り拓くためにも、会員一丸となって諸課題を克服し、さらなる幼児教育の発展に取り組みたい」と決意を示した。

 続いて、小玉俊宏副知事、道議会教育振興議員連盟の中司哲雄会長、道教委の倉本博史教育長、全日本私立幼稚園連合会の田中雅道会長が祝辞を述べた。小玉副知事は、50年にわたる本道幼児教育の文化向上に対する貢献に謝意を示し、「それぞれの教育理念に基づき、特色ある教育を実践され、子どもたち一人ひとりの個性を伸ばし、豊かな感受性をもった人格形成に尽力してほしい」と期待した。

 このあと、長年にわたり幼児教育の振興と発展に寄与したとして、網走幼稚園の大林晃園長とみどり幼稚園の小山英明園長に知事感謝状、百合が原幼稚園の前田元照園長、滝川幼稚園の種田貴志子副園長ら17人に北私幼会長表彰が手渡された。

 式典後、ジャーナリストで学校法人学習院フェロー兼任特別講師の岩田公雄氏が「令和時代の日本の針路を読む」と題して記念講演を行った。

 道知事感謝状および北私幼会長表彰受賞者はつぎのとおり。=敬称略=

▼道知事感謝状

▽大林晃(網走幼園長)▽小山英明(みどり幼園長)

▼北私幼会長表彰状

▽青木賢亮(慈恵ひまわり幼園長)▽飯田泰子(函館大谷短期大学附属大野幼園長)▽大嶋春香(かすみ幼園長)

▽小倉拓(認定こども園京王幼園長)▽葛西真理子(函館大谷短期大学附属認定こども園長)▽小寺勉(厚岸さくら幼園長)

▽佐藤公文(わかば幼園前園長)▽佐藤みゆき(認定こども園帯広ひまわり幼園長)▽芝木孝満(認定こども園なかのしま幼園長)

▽庄佳織(認定こども園小樽杉の子幼園長)▽竹内修(認定こども園北見ときわ幼園長)▽玉利達人(認定こども園高丘幼前園長)

▽種田貴志子(滝川幼副園長)▽前田元照(百合が原幼園長)▽丸谷雄輔(札幌ゆたか幼園長)

▽藪淳一(大通幼園長)▽吉田耕一郎(認定こども園北見北光幼園長)

この記事の他の写真

北私幼知事感謝状
知事感謝状を受け取る大林園長(中央)と小山園長(右)

(道・道教委 2021-10-19付)

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