帯工高　建築現場見学会参加　スケールの大きさ体感　仕事の流れなど理解深め

（道・道教委 2021-10-19付）

仕上げ前の天井などを見学した

　【帯広発】帯広工業高校（稲津誠校長）は１４日、帯広建設業協会の主催する建築工事現場見学会に参加した。建築科２年生４０人が、十勝管内の２現場で断熱施工の様子や内装仕上げの様子を見学し、建築に対する理解を深めた。

　帯広建設業協会が主催。建築工事現場見学会は将来の建設業を支える若者の入職促進や、業界全体のイメージアップを図ることが目的。

　１４日、生徒たちは「北開水工コンサルタント本社社屋建設工事」（宮坂建設工業㈱施工）と「十勝農業共済組合東部事業所浦幌家畜診療所新築工事」（萩原・北原ＪＶ施工）の２現場を訪れた。

　はじめに、北開水工コンサルタント本社社屋建設の現場を見学。鉄筋コンクリート造２階建て延べ床面積３３８２平方㍍の事務所棟などを建設している。１４日は建物内の耐火下地の内装仕上げを行っていた。

　現場代理人を務める宮坂建設工業建築部の小池知宏工事課長が工事概要、作業内容を説明した。

　このあと、施設内を見学。小池工事課長は土木コンサルタントの本社社屋であるために事務所部分や研究施設、資材庫、車庫など様々な施設があることを解説した。外壁に使用される資材が保管されている場所を示して、建築現場のスケールの大きさを感じさせた。

　車庫・資材庫２階では、断熱のためにウレタンが施工された天井部を観察した。小池工事課長は「これから天井や壁を石こうボードなどで仕上げをする。壁や天井を塞いでしまう前に天井の断熱や配線などを施工している」と説明。生徒は建築現場の仕事の流れについて理解を深めていた。

　生徒からは「グラスウールとウレタンの断熱施工の違いはどのようなことがあるのか」などと質問が上がった。

　小池工事課長は建物の構造によってグラスウール・ウレタン・ブローイングを使い分けていることを伝え、実物を紹介。「工事によっては屋根裏にウレタンを施工したあと、天井裏にブローイングを施すこともある」と補足した。

(道・道教委 2021-10-19付)