静内農高　道研で授業セミナー開催　満足度高める学び実現　マイスター・ハイスクール推進へ

（道・道教委 2021-10-19付）

協力企業等１０社が参加

　文部科学省が本年度から３ヵ年で進めているマイスター・ハイスクール事業の指定校・静内農業高校（佐藤裕二校長）は８日、江別市内の道立教育研究所で授業セミナーを開いた。㈱ハッピーアローの森順子代表が「生徒の満足度を高める授業を行うために」と題して講義。効果的な話の組み立て方や話し方のポイントなどを伝えた。

　事業は、成長産業化に向けた革新を図る産業界と専門高校が一体・同期化し、地域の持続的な成長をけん引するため、最先端の職業人材育成システムを構築するもの。指定を受けた同校は、事業名を「地域発次世代イノベーター人材の育成～持続可能な日高農業の創り手」と設定した。

　セミナーは、事業における協力企業等の講師の授業力向上を図ることが目的。すでに講義を行った講師から、来年度以降のためにも講義内容や方法等の振り返りを必要とする声が多数あったことから企画した。

　この日、協力企業等１０社が参加した。

　はじめに、佐藤校長があいさつ。セミナー開催の経緯にふれ、「有意義な時間となれば」と期待を寄せた。

　続いて、教育コンシェルジュ、ビジネスコーチなど様々な分野で活躍する森代表が講義した。

　満足度の高い授業で必要な要点を参加者間で共有し、課題を明確化。「相互のコミュニケーション」「生徒が求める内容への理解」「興味を引くような話し方」などが挙がった。

　森代表は、課題解決に向けて、アナウンサーや専門学校講師の経験をもとに、効果的な話の組み立て方や話し方のポイント、コミュニケーション方法などを解説。演習を行いながら、実践に役立つ講義を展開した。

　このあと、道教委高校教育課の藤井隆史指導主事が進行を務め、ワークショップを実施した。森代表の講義を通して、講師を務める上での心構えや決意を考え、交流したほか、すでに講師として授業を行った参加者の反省点や改善案などを共有した。

(道・道教委 2021-10-19付)