道・道教委　放課後活動推進協道北会場　安全・安心な支援へ　児童虐待未然防止で講義等

（道・道教委 2021-10-20付）

創作活動プログラムの演習の様子

　【旭川発】道と道教委は１０月上旬、第２回放課後活動推進協議会道北会場をオンライン開催した。上川教育局と上川総合振興局保健環境部が主管し、上川管内をはじめ全道から８６人が参加。児童虐待の未然防止をテーマとした講義から安全・安心な活動支援への理解を深めるとともに、特別支援、創作活動についての演習を通して、指導員としての資質向上を図った。

　はじめに、旭川児童相談所の宮田顕一郎地域支援課長が「児童虐待の未然防止に向けた取組について」と題して講義。参加者は、子どもたちへの安全・安心な活動支援を行うため、指導員が現場で生かせる児童虐待の未然防止に向けた取組について理解を深めた。

　宮田地域支援課長は、児童虐待の定義や種類を説明した上で、児童から聞き取りを行う際の具体的な確認方法などについて事例や実演を交えながら紹介。参加者からは、「毎日の何気ない会話や態度からみつけられるよう、しっかりと子どもたちに目を向けたい」「社会や地域と児童相談所との連携が大事だと感じた」などの感想が寄せられた。

　続いて、指導員としてのスキルアップを図る２つの演習を展開。特別支援教育スーパーバイザーで上川教育局義務教育指導班の鎌田隆仙主任指導主事が「障がいのある子どもや特別な支援を要する子どもへの対応」をテーマに、適切な支援方法などについて説明した。

　つぎに、国立大雪青少年の家の岩谷香管理係員と菅原由里香事業推進係員が「創作活動プログラム」をテーマに演習。活動の注意点や発達段階を考慮した支援のポイントを伝えた上で、身近な材料を用いた創作活動を実際に示しながら演習を進めた。

　ペットボトルを使ったけん玉や的当てのつくり方・遊び方などについて説明を受けた参加者は、画面越しに作品交流しながら制作に取り組んだ。

　参加者からは、「簡単で子どもたちもすぐにできるので、つぎの活動に生かしたい」「子どもと一緒につくってみたい」など、今後の活動に取り入れようとする声が上がっていた。

(道・道教委 2021-10-20付)