道教委・道Ｐ連が教育懇談会　教員のICT活用力を　いじめ対応で連携強化求め

（道・道教委 2021-10-20付）

３４人が出席した

　道教委と道ＰＴＡ連合会（菊川哲平会長）との教育懇談会が１６日、ホテルポールスター札幌で開かれた。道教委の各課担当者が新型コロナウイルス感染症対策や児童生徒の安全確保などの施策を説明。出席者からは、一定水準の教員のICT活用能力の確保、いじめ問題における市町村教委との連携強化を求める声が上がった。

　懇談会は、道教委各課の担当者が所管事項を説明し、質問や意見交流を行うもの。道Ｐ連役員、理事、子育て委員、教師代表委員、道教委各課の担当者合わせて３４人が出席した。

　開会に当たり、菊川会長があいさつ。子どもたちの成長を見守り、学校の支援者であるＰＴＡ活動の重要性を踏まえ、子どもたちのより良い環境づくりに資するようきたんのない意見を求めた。

　続いて、「児童生徒の安全・安心の確保」「学校における食育の推進」「望ましい生活習慣と学習習慣の確立」など、道教委各課の担当者が所管事項を説明。

　新型コロナウイルス感染症対策では、発熱の有無にかかわらず児童生徒・保護者に風邪症状がある場合、自宅で休養するよう要請。ネット・ＳＮＳの利用に起因した性被害が増加していることから、スマートフォンのフィルタリング設定や家庭でのルールづくりについて指導するよう協力を求めた。

　説明のあと、質疑と意見交換。道Ｐ連からは、学校・教員間で端末の活用状況の差が大きいことから、一定の水準を確保するよう要請。道教委は、ＩＣＴ活用ポータルサイトやＧＩＧＡワールド通信などを通じて、授業におけるＩＣＴ活用の好事例を周知すると回答した。

　感染症関連では、ワクチン接種後の遅刻・早退の柔軟な扱いや、ワクチン接種後に副反応が出た場合の出欠の扱いについて質問が挙がった。

　いじめ問題への対応に関しては、道教委と市町村教委との連携が不十分との指摘も。教委・学校としていじめの定義を見直す必要性にも言及した。

(道・道教委 2021-10-20付)