札幌市立高ポータル　校長に聞く　市立唯一専門高　啓北商　担任２人制等紹介　藻岩

（札幌市 2021-10-29付）

　札幌市立高校ポータルサイトで、動画シリーズ「校長先生に聞きました」の第５弾と６弾が公開されている。今回は、市立札幌啓北商業高校の堀野智宏校長、市立札幌藻岩高校の尾﨑茂樹校長が、自校の特色や生徒への思いなどについて話している。

　５弾では、堀野校長が登場。ことしで創立８０周年を迎えた啓北商業の歴史や市立高校唯一の専門学校の取組などを紹介した。

　同校は、平成１７年度に、商業科から未来商学科に学科変更。多様な社会とニーズに対応する生徒の育成を目指している。

　コロナ禍以前には、地域のお祭りに生徒が参加し、クラウドファンディングで資金を集め、様々な企画に取り組んできたほか、商店街とコラボレーションした弁当を作成するなど、地域と連携した活動を数多く展開している。

　また、就職希望者の内定率は、近年では１００％。校長自身が面接練習に協力することもある。

　これからの啓北商業については、「ビッグデータの活用などにより、商業教育も大きく変化してきている。これまでの常識や価値観にとらわれず、地域や人と協力し、情報をマネジメントして、新しい価値を生み出してほしい」と期待している。

　第６弾では、藻岩高校の尾﨑校長が、目指す生徒の成長などについて話している。

　同校は、①ことば②やり抜く③思い浮かべる④試そうとする⑤考える―の５つの力を「ＭＯＩＷＡ５Ｂｓ」として掲げ、未来に向けた新たな価値を創造・共創する人物の育成を目指している。

　また、本年度からは単位制に加え、担任２人制を導入。きめ細かい生活指導や相談体制の確立に取り組んでいる。

　生徒に対しては、「これから社会に出たときに、いろいろな人と接することで互いに学びを広げて、他人とつながり、感動を共有するようになってほしい」と期待している。

　このほか、「近隣にある市立札幌みなみの杜高等支援学校の生徒ともいろいろな活動をしてほしい」と述べ、インクルーシブ教育の実現も願った。

(札幌市 2021-10-29付)