３年度版　情報モラルＤＶＤ教材　健康的にメディア利用　札幌市教委　保護者向け資料も

（札幌市 2021-10-29付）

　札幌市教委は、児童生徒・保護者向け情報モラル教育に関する本年度のＤＶＤ教材「情報モラル学習動画教材～１人１台時代の情報モラル」を作成し、市内の小・中学校全校に配布した。ＧＩＧＡスクール構想の１人１台端末の活用を想定した、健康的でバランスのとれたメディア利用などを紹介。このほか、ＤＶＤを視聴しながら活用する指導案・ワークシートに加え、学校ホームページや各種だよりなどに掲載する保護者向け啓発コラムも送付した。

　事業は、児童生徒が安全にインターネットを利用できるようにすることをねらい、地域密着型教育啓発事業の一環として毎年実施しているもの。例年は、市内の小・中学校で実施校を指定し、授業や保護者向けの研修会を実施するなどして研究を進めてきた。

　前年度からは、事業の実施手法を見直し、各学校で活用することができる児童生徒・保護者向けの動画教材を作成した。本年度版は、引き続き、ＳＮＳの利用に関する内容を収録。また、ＧＩＧＡスクール構想の推進を踏まえ、子どものインターネット活用機会のさらなる広がりを想定した内容を盛り込んだ。

　動画教材には、①小学５、６年生向け「小学校版情報モラル学習」（４０分）②小学校保護者向け「小学校版１人１台時代の情報モラル」（２０分）③中学１～３年生向け「中学校版情報モラル学習（４５分）」④中学校保護者向け「１人１台時代の情報モラル」（２０分）を収録した。

　小・中学生向けでは、ＳＮＳやゲームを利用する際の注意点や、ネット投稿の危険性、健康的でバランスのとれたメディア利用などについて紹介。保護者に向けては、児童生徒におけるデジタルデバイスの利用状況や利用する上での注意点などを伝えている。

　このほか、ＤＶＤを視聴しながら活用する指導案・ワークシート「ＳＮＳやデジタル機器とのつき合い方を考えよう（小学生向け）」「情報を発信・判断する力を鍛えよう（中学生向け）」も作成し、各学校に配布。これに加え、本年度から新たに学校ホームページや各種だより、懇談会資料等に掲載するなどして活用できる「保護者向け啓発コラム」を送付した。

　市教委は、教材を授業や懇談会において使用したり、保護者向け動画教材のリンクアドレスを学校ホームページに掲載するなどして、情報モラル教育の一層の推進を呼びかけている。

(札幌市 2021-10-29付)