札幌清田高　バーチャル修学旅行　シンガポール文化学ぶ　外交樹立５５年記念事業

（札幌市 2021-11-01付）

シンガポールの歴史や観光地などを紹介した

　市立札幌清田高校（黒宮裕久校長）は１０月２６日、「バーチャル修学旅行」と題したシンガポールとのオンライン交流授業を行った。日本・シンガポール外交関係樹立５５周年記念関連事業の一環。グローバルコースの２年生３７人が参加し、シンガポールの歴史や観光地、食文化、言語などについて学習した。

　同校グローバルコースは、本年度予定していたシンガポール・マレーシアへの修学旅行について、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う渡航制限の影響で、行先を国内に変更。今回は、生徒にシンガポールの魅力を体験してもらい、海外を身近に感じてもらうことをねらいに、シンガポール政府観光局と日本政府観光局の協力を得ながらオンライン授業を行った。

　はじめに、道ASEAN事務所の江上毅所長がシンガポールの位置や面積、人口、民族構成などの基本情報を紹介。シンガポール政府観光局の吉田明子マネージャーがシンガポールの歴史や観光地など、観光情報を伝えた。

　続いて、道ASEAN事務所の本間絢太副所長が、シンガポールの住宅団地やバスターミナルの近くなどに設置されている屋台料理街「ホーカー」から生中継。シンガポールのチキンライスや、サトウキビの生絞りジュースなどを紹介した。

　授業では、シンガポールの言語に関する講座も実施。生徒たちは、英語に中国語（マンダリン）、マレー語、タミル語がミックスされた「Singlish」を学んだ。

　このあと、シンガポールでデジタルマーケティングやウェブ上のプラットフォームを提供する事業などを展開する道内出身の田代光さんが「海外で働くということ」と題して、海外勤務の大変さや日本との習慣の違いなどを語った。

　生徒からは、「コロナ禍で海外へ修学旅行に行けなかったのは残念だったけれど、この取組を通して海外のことを知ることができ、よかった」「実際に海外に行った気持ちになれた」などの感想が寄せられた。

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グローバルコースの２年生３７人が参加

(札幌市 2021-11-01付)