札幌市教委　地域運動部活動推進事業　５校をモデル校に指定　早ければ１０月内に指導開始

（札幌市 2021-10-28付）

　札幌市教委は、スポーツ庁モデル事業「地域運動部活動推進事業」の実施校を決定した。中学校における休日部活動の段階的な地域移行を目指すもので、本年度は篠路西、石山、西岡、手稲西、羊丘の５校のモデル校（各校１部活動）で実施。保険等の加入手続き終了後、早ければ月内にも委託業者による指導を開始する方向で調整を進めている。

　文部科学省は、令和５年度から休日の学校部活動を地域主体による地域部活動への段階的な移行を検討。スポーツ庁によるモデル事業で、専門的な指導を行う人材の確保や部活動の運営管理等を民間事業者に委託する実践研究を進める。

　指定を受けた自治体は、休日部活動の段階的な地域移行や合理的で効率的な部活動の在り方について検討し、生徒にとって望ましい持続可能な部活動と学校の働き方改革の実現を目指す。

　市教委は本年度、市立中学校・中等教育学校前期課程の運動部活動を対象に、委託業者による専門指導員の派遣を計画。①対象部活動による休日部活動運営に関する実践研究②部活動在り方検討委員会―の２点を中心に検証する。

　休日部活動運営に関する実践研究では、土・日・祝日の部活動運営・指導を、委託事業者の運営管理責任者と専門指導員が担当。指導方針や生徒の目標等に一貫性をもたせるため、平日の部活動との連携を図る。

　検討委員会は、モデル校の管理職や委託事業者等で構成する予定となっている。

　今月１４～２７日にかけて、モデル校の保護者を対象に説明会を開催。今後は、保険等の加入手続き終了後、早ければ月内にも活動を開始する見通し。

モデル校の部活動はつぎのとおり。

▽篠路西＝女子バスケットボール

▽石山＝バドミントン

▽西岡＝女子バレーボール

▽手稲西＝陸上

▽羊丘＝卓球

(札幌市 2021-10-28付)