札幌市教委　学び支援センター設置で　１１月から教育相談試行　帰国・外国人児童生徒対象

（札幌市 2021-10-27付）

　札幌市教委は、学びの支援総合センターの来年４月設置に向け、１１月１日から帰国・外国人児童生徒の教育相談を試行実施する。日本語習得の遅れや落ち着きのない行動など、児童生徒本人の日本語習得の課題や障がい・発達の課題などに対応。来春開設する帰国・外国人児童生徒の相談窓口の円滑な運営に向け準備を進める。

　近年、帰国・外国人児童生徒の日本語習得やＬＧＢＴｓ、ヤングケアラーなど複雑な社会変化を背景とした子どもや保護者の“困り”が多様化している。様々な困りのある子どもの中でも、特に帰国・外国人児童生徒は、本人の学校生活での困りに日本語習得の課題や障がい・発達の課題など、複合的に関連していることも考えられている。

　このため市教委は、現在の市教育センター教育相談室を発展させ、従来の不登校や発達等にかかる相談に帰国・外国人児童生徒の困りに対するアセスメント機能や適切な支援への接続を含めた相談を加えた学びの支援総合センターを来年４月に設置する計画。相談をスムーズに進めるため、１１月１日から帰国・外国人児童生徒の教育相談を試行する。

　「日本語習得の遅れ」「学校生活や友達関係」「学習のつまずきや遅れ」「落ち着きのない行動」「見え方や聞こえ方、ことばの発達」など、本人の日本語習得の課題や障がい・発達の課題などに対応。日本語能力にかかる総合的なアセスメントや本人の困りが日本語習得の課題と発達の課題等のいずれに起因するものかを見立てるほか、学校・関係機関等の日本語支援へ情報提供を行う。

　相談先は、教育センター教育相談室・電話０１１（６７１）３２１０、ＦＡＸ０１１（２１１）２６６８。電話、ＦＡＸのほか、来所での相談も受け付ける。

(札幌市 2021-10-27付)