豊成養護と北翔養護　学則を改正　「常時」の文言を削除　札幌市教委　通学の付添い

（札幌市 2021-10-26付）

　札幌市教委は２５日、第１６回教育委員会会議で、市立札幌豊成養護学校、市立札幌北翔養護学校の学則の改正を決定した。現在の学則「通学にあたり常時付添いが可能な保護者が札幌市に居住している」に示されている「常時」の文言を、来年４月１日から削除する。

　ことし６月、医療的ケア児およびその家族に対する支援に関する法律が成立。国や地方公共団体が、人工呼吸器の装着などが必要な医療的ケア児と、その家族に対して支援することが責務として位置付けられた。

　市教委は、医療的ケア児等を適切に支援するための体制整備や保護者の付添い軽減などについて検討を進めるとともに、学則の「通学に当たり常時付添いが可能な保護者が札幌市に居住」にある「常時」の文言の削除について協議してきた。

　審議では、学校や医療ケア児の現状について確認した上で、来年度から保護者の付添いに関する「常時」の文言を削除することで決定した。

　一方で、新年度当初や宿泊行事などについては、保護者の付添いが必要な場合もあることから、適切な支援を行うための体制整備や保護者の付添い軽減等について継続的に検討していく。

(札幌市 2021-10-26付)