札幌市　２年度文化活動学校開放　延べ３２４１人利用　計６４８件　８７％が器楽

（札幌市 2021-10-26付）

　札幌市市民文化局は、令和２年度の文化活動における学校開放の利用状況をまとめた。合計利用件数は６４８件で、延べ利用人数は３２４１人。ジャンル別の内訳は、器楽が８７・０％、太鼓が７・７％、舞踊が２・８％、合唱が２・３％、演劇が０・２％となった。

　市は、平成３０年の文化財保護法の改正などを踏まえ、第３期となる文化芸術基本計画を元年６月に策定。計画では、創造性が最も発露される分野である文化芸術が、まちの至るところまで浸透し、多方面での創造的な活動に結びつき、人々の交流を創出していくことで「創造性めぐるまちさっぽろ」を目指すとしている。

　市内における文化事業等をまとめた「さっぽろの文化行政」では、①文化芸術事業②文化芸術施設③文化財事業・施設④関係団体―の概要を掲載している。

　学校・教育関係では、文化活動における学校開放事業の実施状況のほか、各種事業の実施状況などをまとめた。前年度の文化活動における学校開放は市立小学校１６校で１９教室を実施した。

　合計利用件数は６４８件、延べ利用人数は３２４１人。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、元年度に比べ利用件数は１５９９件、延べ利用人数は１万６０２６人それぞれ減少した。

　利用件数の詳細をみると、ひばりが丘小学校が最多の１８４件、ついで中の島小学校が１４８件、元町小学校が１０８件となった。延べ利用人数は、北光小学校が１２６３人で最多。このほか、ひばりが丘小が６３９人、発寒南小学校が５０４人だった。

　使用のジャンル別では、器楽が８７・０％、太鼓が７・７％、舞踊が２・８％、合唱が２・３％、演劇が０・２％となった。

　文化行政ではこのほか、子どもの創造性を育むことなどを目的とした「おとどけアート」や「ハロー！ミュージアム」の実施状況なども掲載している。

(札幌市 2021-10-26付)