札幌市西岡南小　学びを確かめる会　考え、学び合う授業　４年算数　Ｌ字図形の面積

（札幌市 2021-10-25付）

　札幌市立西岡南小学校（佐藤正行校長）は１５日、同校で学びを確かめる会を開催した。研究主題「自ら考え、学び合う子どもの育成」のもと、国語、算数、道徳の６授業を公開。４年１組の算数では、須藤裕司教諭が「面積」を指導し、長方形の一部が欠けたＬ字型の図形の面積を求める授業を展開した。

　同校は、平成２９年度から研究主題「自ら考え、学び合う子どもの育成」に設定。学習指導要領を踏まえ、“生きる力”を育むための主体的・対話的で深い学びの視点から、「どのように学ぶか」を重視した授業改善を推進。「知識および技能」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性」の３つの力の育成を目指している。

　１・２年生の道徳、３・４年生の算数、５・６年生の国語を公開した。このうち、４年１組（児童数３９人）では、単元「面積」の授業を須藤教諭が指導した。

　前時までは、正方形や長方形の面積の求め方、面積の単位について学んできた。本時は、１２時間扱いの１１時間目。長方形の一部が欠けたＬ字型の図形の面積を求める授業を展開した。

　はじめに、３×４の長方形の面積について求め方を振り返ったあと、長方形の一部が欠けたＬ字型の図形を提示。須藤教諭は「どうすれば求められるか」と問題を提起するとともに、辺の長さを確認した。

　児童は求め方を考え、教室内を移動して友達と意見を交流。全体発表では、面積の求め方と、数式と解に分けて、それぞれ児童が説明した。

　「２つの長方形に分けて出した答えを足せばいいと思う」「空いてる部分をある状態で計算して、引けばいい」などの説明のあと、「４×３と２×３の長方形になるので、足すと１８になる」「空いてる部分は、２×３なので、全体の４×６から６を引けば１８になる」などと発表した。

　このほか、図形を２つ合わせて２倍の面積になる長方形として求める解答なども全体で共有した。

　須藤教諭は「元の形を分けたり、ずらしたりすることで、今までの公式を使用して求めることができる」とまとめた。

　このあと、応用問題にも挑戦し、学びを深めた。

(札幌市 2021-10-25付)