札幌市山鼻南小　教育研究発表会　コロナの感染防ぐには　３年保健　手洗いと健康な生活

（札幌市 2021-10-22付）

洗った手をブラックライトで確認する児童

　札幌市立山鼻南小学校（田邊芳明校長）は１１日、１４日、１５日の３日間、同校で第１０回教育研究発表会を開催した。研究主題「ねがいに満ち、仲間と学ぶ“やまなみっ子”の育成」のもと、国語や保健、道徳など１３授業を公開した。このうち、１４日に行われた３年生の保健では、手洗いと健康な生活を題材にした授業を展開した。

　本年度は、研究主題「ねがいに満ち、仲間と学ぶ“やまなみっ子”の育成」の４年目。前回の３ヵ年研究からの主題を継続し、「主体的に学び、他者と協働しながら新たな価値を創造する姿」を目指している。

　主題の達成に向け、学ぶ力育成部、豊かな心育成部、健やかな体育成部の３つの校務分掌と、学ぶ力授業部会、豊かな心授業部会、健やかな体授業部会を設置。学校運営との一体化を図りながら、授業改善に取り組んでいる。

　今回の研究発表会は、各授業部会を３日に分けて開催した。

　このうち、１４日の３年２組（児童数２６人）の保健では、単元「けんこうな生活／体のせいけつ」の授業を、三浦薫子教諭と山廣綾子養護教諭が指導した。

　本時は４時間扱いの３時間目。前時までは、健康のメリットや新型コロナウイルスの感染防止、どのように健康な状態を保つのかを学習してきた。

　はじめに、新型コロナウイルスの感染防止方法を確認。児童からは、「手洗いや消毒」「人が多いような密な状態を避ける」などの声が挙がった。

　つぎに、ウイルス等の感染に関する動画を視聴。山廣教諭は「ドアノブやエレベータのボタンにも他人のウイルスや菌が付着している。手洗いせず生活することで、健康状態が害される可能性がある」と指摘した。

　その上で、①洗う前②水だけ③石鹸等を使用―の３つの手の汚れの違いをパネルで示し、手洗いの重要性を伝えた。

　このあと、ブラックライトに反応するローションを児童の手に塗り、ハンドソープで手洗い。ブラックライトを手に当て、汚れが落ちているかをグループ内で確認した。

　児童は、「手のひらは洗えているけど、爪の間に入ってる」「指の付け根や手の甲が洗えていない」などとグループ内で考えを共有するとともに、改善方法を話し合った。

　まとめでは、洗い足りなかった部位と改善方法を発表。「爪の間を洗うために爪に直接せっけんをつけるようにしたい」などの意見が挙がった。

(札幌市 2021-10-22付)