３定札幌市議会決算特別委員会（令和２年１０月２０日）　札幌市民が日常的に子ども見守り　「ながら防犯」来春から　道警等と連携し見回り強化

（札幌市 2021-10-22付）

　札幌市は、市民が日常生活や日々の企業活動を行いながら子どもたちなどを見守る「ながら防犯」事業を来春から開始する。様々な広報活動を展開し、北海道警察や従前から地域で見守り活動を行っている市民と連携しながら地域の見回りを強化していく。市民文化局の影山雄一地域振興部長が明らかにした。

　市は、市民が日常生活や日々の企業活動を行いながら子どもたちなど地域を見守る「ながら防犯」について、年度内の事業開始に向け制度設計をはじめ、ステッカーやバッジを製作するなど、準備を進めてきた。しかし、新型コロナウイルス感染防止のため緊急事態措置が続き、屋外での活動促進につながる、ながら防犯事業を開始するのは困難と判断し、事業開始を見送った。

　ながら防犯は、１８歳以上の市民と地域安全サポーターズの登録企業などが行う計画。具体的には、バンダナやバッジなどの見守りグッズや車両用のステッカーをつけ、散歩や買い物などの日常生活や企業活動を行う中で不審者や不審車両、危険な場面を見つけた際に警察へ通報する。

　グッズを身につけて活動をしてもらうことで犯罪の未然防止につなげるとともに、誰もが気軽に参加できることを示し、活動への参加意欲の向上を期待している。

　影山地域振興部長は、ながら防犯について「より多くの市民から協力、理解を得たいと考えている。来年２月以降に広報し、人出が多くなる春に合わせて事業を開始したい」との意向を表明。

　今後、道警と連携し広報さっぽろやホームページ、ＳＮＳなどを通じて周知するとともに、「従前から地域で見守り活動を行っている市民とも連携し、地域の見回りを強化していきたい」との考えを示した。

　小口智久委員（公明党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-10-22付)