札幌市議会決算特別委員会(令和3年10月18日)(札幌市 2021-10-20付)
◆世界で活躍目指し 精神面から支援へ ジュニア競技者発掘・育成事業
18日の第3回札幌市議会定例会決算特別委員会で、さっぽろジュニアアスリート発掘・育成事業について質疑が行われた。
事業は、小学5年生から高校1年生を対象に令和2年度から開始。スキージャンプやスノーボードなど、冬季競技5種目に加え、本年度からは、陸上・テニス・バドミントンを加えた計8種目の競技経験者による専門指導を実施している。
これまでの成果では、ノルディックコンバインドで3人、フリースタイルで1人が日本代表に選出。ジュニア世界選手権に出場し、フリースタイルでは優勝を果たした。このほか、スキージャンプやテニスでは全国大会で上位の成績を残している。
市スポーツ局の石川義浩スポーツ部長は事業の実施状況について、「本年度は各競技での取組を継続しながら、全8種目合同での栄養講義やフィジカルトレーニングを加えた。今後は、指導者間においても指導内容を共有し、より質の高い育成指導を目指していく」と述べた。
今後については、「札幌出身のトップアスリートの輩出に向け、技術向上だけではなく世界で活躍するためのメンタルトレーニングなど精神面からサポートしていく」との考えを示した。
藤田稔人委員(自由民主党)の質問に対する答弁。
◆施設の空き考慮し 競技関係者と協議 子の運動機会確保
18日の札幌市議会第2部決算特別委員会では、学校施設の閉鎖などによる子どもの運動機会確保について質疑が行われた。
市スポーツ局の石川義浩スポーツ部長は、新型コロナウイルス感染症の影響による学校施設開放事業の休止状況について、「前年度は約120日、本年度は9月末までで120日の休止となっている」と報告。「スポーツ少年団等の練習やチームメイトとのコミュニケーションを取る機会が減少している」と述べた。
今後、降雪の影響で活動が制限される屋外競技の活動について、「札幌ドーム等の空き状況を考慮しながら、競技関係者と協議を進めていきたい」と子どもの運動機会の確保に努める考えを示した。
藤田稔人委員(自由民主党)の質問に対する答弁。
◆小学1~2年生も対象に拡大を検討 冬季競技普及啓発
18日の札幌市議会第2部決算特別委員会では、ウインタースポーツ普及啓発事業について質疑が行われた。
市は、ウインタースポーツに親しんでもらう機会を増やすために、市内・市内近郊のスキー場のリフトで使用できるクーポン券を学校を通じて配布している。
これまで、小学3~6年生を対象に配布。前年度は、コロナ禍による運動不足解消を目的に、対象を市内の全小・中学生に拡大した。
市スポーツ局の石川義浩スポーツ部長は、前年度の利用状況について、「「小学1~2年生は18・3%、小学3~6年生は22・8%、中学生は9・5%の児童生徒が活用している」と報告。
今後の継続的な配布対象の拡大については、「スキー学習に備え、家族でスキー場を訪れる小学生は多い傾向にある。早い段階から、ウインタースポーツを楽しめる機会を創出するため、小学1~2年生を対象に含めるよう検討していきたい」と述べた。
竹内孝代委員(公明党)の質問に対する答弁。
(札幌市 2021-10-20付)
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