札幌市　子育て推進事業「サツパパ」　子育てに父親の力発揮　動画制作し意識を啓発

（札幌市 2021-10-20付）

　札幌市子ども未来局は、本年度、父親が子どもと積極的にかかわることの重要性や意義を啓発するための動画制作に取り組む。前年度開始した父親による子育て推進事業「サツパパ」の一環。「こそだてに、パパのチカラを。」をキャッチコピーに、意識啓発につなげる動画を企画・制作。各家庭における子育て力の向上を目指す。８日付で公募型企画競争入札で告示し、企画提案を募集。提案書等の提出期限は２９日までとしている。

　市は、平成３０年度に就学前児童のいる世帯を対象としたニーズ調査を実施。「時間がない」「長時間勤務」などの理由によって、父親が子どもと過ごす時間は母親よりも短い傾向がみられた。

　内閣府の全国を対象とした、新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査によると、新しい生活様式以降は、子育て家庭の約半数で働き方の何らかの変化を経験。うち、家事・育児に関する夫の役割が増えた家庭においては他の条件に比べ、父親・母親ともに生活満足度の低下幅が小さい傾向にある。

　また、夫の役割が増えた家庭では、約４割が夫婦の関係性が「よくなった」「ややよくなった」と回答した。

　サツパパは、父親が自分のライフスタイルやスキルに合わせて、子どもに積極的にかかわることの重要性や意義を広く啓発することを目的に前年度から実施。子育てに父親の力を発揮することで各家庭における子育て力の向上を目指す。

　前年度は、北海道コンサドーレ札幌の選手に子育て中のパパとして子育てに対する考え方、子どもとのかかわり方についてのインタビューを実施。子育て世代の父親に向け応援メッセージが寄せられた。

　本年度は、父親による子育て推進事業の周知および父親が自分のライフスタイルやスキルに合わせて、子どもと積極的にかかわることの重要性や意義を啓発するための動画を制作。キャッチコピー「こそだてに、パパのチカラを。」の周知および意識啓発につなげる動画を企画・制作する。

　８日付で公募型企画競争入札で告示し、企画提案を募集。参加意向申出書および企画提案書提出期限は２９日まで。１１月５日に一次審査（書類審査）、１１月１１日に二次審査（プレゼンテーション・ヒアリング）を行い、１１月１８日ころに選定結果を通知し、契約を締結する。

(札幌市 2021-10-20付)