支援や相談体制報告　札幌市　障がい者プラン進ちょく

（札幌市 2021-12-06付）

　札幌市保健福祉局は、さっぽろ障がい者プラン２０１８における令和２年度の進ちょく状況をまとめた。医療的ケアが必要な児童生徒への支援状況や、障がいのある子どもへの相談体制などについて報告している。

　国の障がい福祉サービス等および障がい児通所支援等の円滑な実施を確保するための基本的な指針では、各市町村が３年度から５年度までの市町村障がい（児）福祉計画の策定を求めている。

　指針を踏まえ、市は障がい福祉サービスおよび障がい児通所支援等にかかる提供体制の確保などを総合的かつ計画的に進めるため、平成３０年度から令和５年度を計画期間とする、さっぽろ障がい者プラン２０１８を策定した。

　プランは、障害者基本法に基づく障がい者計画と、障害者総合支援法および児童福祉法に基づく障がい福祉計画（第５期）、障がい児福祉計画（第１期）で構成。このうち障がい福祉計画、障がい児福祉計画の期間終了に伴い、ことし３月に、障がい福祉計画（第６期）、障がい児福祉計画（第２期）を策定している。

　報告書では、２年度の①市の現状②成果目標の進捗状況③各種取組の進ちょく状況④サービス見込量の進ちょく状況―の４項目のほか、本年度の見通しなどを示している。

　このうち、③では、子ども・教育等に関連した取組・事業内容の方向性などについて示している。

　２年度の医療的ケアを必要とする障がいのある子どもへの支援では、新規の看護職員配置にかかる人件費の補助を生活介護２ヵ所、児童系４ヵ所で拡大した。このほか、１１２人を対象に、医療的ケア児等支援者養成研修を開催している。

　また、本年度は、小学校・特別支援学校のみに配布していた副読本の配布対象を中学校にも拡大し、１万６０００部を配布した。

　このほか、幼児教育センターや幼稚園・認定こども園における幼児教育相談の相談件数なども記載している。

(札幌市 2021-12-06付)