パラリンピアンの二條さん迎え　心の中の「好き」大切に　札幌市中の島中が講演会

（札幌市 2021-12-06付）

二條さんが夢を実現するために大切なことを語った

　札幌市立中の島中学校（秀島起也校長）は１日、同校で全校道徳「パラリンピアン講演会」を開いた。リオデジャネイロ・パラリンピックで車いすテニス日本代表を務めた二條実穂さんが「夢の力」と題し講演。「夢を実現するために大切にしている４つのこと」として①心の中の「好き」を大切にする②夢を言葉にし、宣言する―などを挙げ「皆さんも夢に向かって頑張って」とエールを送った。

　同校は積極的にオリパラ教育に取り組んでおり、ことしで４年目を迎える。今回は、前日に講演会に向けた一斉道徳を実施。二條さんを題材とした道徳教材「夢の力」を使いながら、二條さんの生き方や、諦めずに頑張っていくことの大切さなどについて考えた。

　講演会当日は、全学年の生徒約３６０人が参加。車いすテニスの元プロプレーヤーで、現在は東京都パラ応援大使など障がい者スポーツの発展に貢献する活動を積極的に行っている二條さんが「夢の力」と題して講演した。

　二條さんは、テニスに打ち込んだ青春時代や、ものづくりが好きで大工になり棟梁にまでのぼりつめたこと、けがで脊髄を損傷してからは車いすテニスプレーヤーとなり、リオデジャネイロ・パラリンピックでダブルス４位を獲得したことなどを語り、逆境にも負けない心や、プロとしてスポーツを続ける上で大切にしていたことなどについて述べた。

　また、「夢を実現するために大切にしている４つのこと」として、①心の中の「好き」を大切にする②夢を言葉にし、宣言する③夢の階段をのぼる④「無理」と絶対に言わない―を挙げ、「好きという気持ちの先に夢がある。皆さんも夢に向かって頑張って」とエールを送った。

(札幌市 2021-12-06付)