中島公園周辺まちづくり基本構想　新拠点の形成へ方向性　札幌市　観光・交流を強化

（札幌市 2021-12-03付）

　札幌市は、中島公園周辺地区まちづくり基本構想をまとめた。都市観光・交流の場の強化による新たな拠点形成に向けたまちづくりの方向性を提示。より具体的な方針を定めるため、「札幌駅前通エリア」「鴨々川沿いエリア」など５つのエリアを抽出し、今後、それぞれで特徴に合わせた取組を進める。

　中島公園は、明治１５年ごろに地域から公園化の要望があったことを発端に、明治２０年に中島遊園地として整備された。明治４３年には、長岡安平の設計に基づく第１期工事が行われ、公園の主要部分が整えられた。

　その後、様々な博覧会会場として利用されるとともに、市民の行楽地として子どもたちに人気の施設などを整備。平成の再整備では、都心のみどりのオープンスペースとして機能を純化しつつ、歴史・文化・芸術が水と緑に融合する公園とすることを目標に整備が進められた。

　基本構想では、現在計画中の新ＭＩＣＥ・ホテル施設整備を見据え、都市観光・交流の場の強化による新たな拠点形成に向けたまちづくりの方向性を提示。第２次都心まちづくり計画等を上位計画とし、今後のまちづくりの取組や個別の開発誘導を進める際の指針とした。

　まちづくりのコンセプトは「“地域に培われた歴史・文化”と“新たな集客・交流機能”が調和した都心南端の拠点の形成」。より具体的な方針を定めるため、①札幌駅前通エリア②鴨々川沿いエリア③中島公園北口周辺エリア④豊平川近接エリア⑤重点再整備エリア（ＭＩＣＥ・ホテル施設計画地）―の５つのエリアを抽出し、今後それぞれで特徴に合わせた取組を進める。

(札幌市 2021-12-03付)