住民と課題解決学習推進へ　４年度　表彰制度創設　倉本教育長　記者会見で表明

（道・道教委 2021-12-24付）

　道教委の倉本博史教育長は２２日、道庁別館で記者会見に臨んだ。来年度、地域と協力して地域課題の解決を図る取組の表彰制度の創設を表明。来年２月に地学協働活動の推進に向けたフォーラムを開催し、コミュニティ・スクールなど各学校の取組を発表する考えを示した。

　倉本教育長は、緊急事態宣言解除後に道内各地の学校を訪問したことを伝え「感染症対策を徹底して学びの充実に取り組む教職員にあらためて感謝したい」と述べた。児童生徒のいじめ・不登校が昨今の大きな課題であるとし、日ごろの丁寧な児童生徒理解、早期発見・早期解決の組織的な対応とともに、「コロナ禍で変化する子どもたちの環境の変化を踏まえた一人ひとりのきめ細かい指導がこれまで以上に必要になる」との考えを示した。

　地域の関係者と学校が相互に連携・協働する地学協働活動の推進に向けて、「来年２月にフォーラムを開催して小・中学校におけるコミュニティ・スクール実践や道教委の北海道ＣＬＡＳＳプロジェクトの取組を発表する」と述べた。

　さらに、来年度は授業や総合的な学習を通じて地域の人々とともに地域課題の解決を図る取組を表彰する制度の創設を計画していることを伝えた。

　世界文化遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群を貴重な教育資源であるとし、「学校教育や生涯学習の様々な場面で活用し、北海道へのより深い理解と愛着の形成に務めていきたい」と述べた。

(道・道教委 2021-12-24付)