女性登用へ人材育成を　道教委　道立学校長人事推進会議

（道・道教委 2021-12-27付）

　道教委は２１日、道立学校長人事推進会議の第２回会議を開いた。校長採用候補者登録者名簿案や令和４年度当初人事異動案について審議。知的障がい以外の特別支援学校における専門性を確保するための計画的な人材の育成や、女性校長登用推進に向けた人材確保の必要性が指摘された。

　会議は、学校改革の推進に向け大局的な観点に基づく客観的な人事配置を進めるため本年度新設。教育長を会長、教育部長を副会長とし、学校教育監などその他関係する職員で構成。

　校長採用候補者登録者名簿案に関して出席者は、女性登用を積極的に進めるため、将来を見据えた人材確保できるよう工夫が必要と指摘。また、学校数の少ない知的障がい以外の障がい種の特別支援学校で専門性を確保する計画的な人材育成が挙がったほか、「パワハラのトラブルなど過去の勤務実績に課題のある者は登録すべきではない」との意見があった。

　つぎに、人事異動案に関して意見交換。「地域連携特例校では活躍が見込まれる若手の校長を配置して長く勤務してもらうことを検討すべき」との提案があった。また、「課題のある学校に実績のある校長を配置し、その課題をどうクリアしたのか検証していくことが必要」「資質・能力の高い教員が多く配置されている都市部の中心校などから、より多くの管理職候補者を継続的に輩出できる働きかけを」などの声があった。

　今後、引き続き人事異動案を検討。教育委員会会議の審議を経て決定し、３月上旬にも内示する。

(道・道教委 2021-12-27付)