第28期道産業教育審議会WT会議 答申素案作成に向け議論 来年11月ころの答申目指す(道・道教委 2021-12-27付)
3つのWTが素案作成へ意見を積み上げた
第28期道産業教育審議会(会長・岡部善平小樽商科大学教授)は、14日から22日にかけて、道庁別館等で第2回ワーキングチーム(WT)会議を開いた。3つのWTが「新時代に対応した資質・能力を育成する本道産業教育の在り方について」の答申素案作成に向けて意見を交わした。答申の手交は来年11月ころを目指している。
審議会は、昨年12月に道教委が学校関係者、産業界などから14人の委員を任命。諮問されたテーマ「新時代に対応した資質・能力を育成する本道産業教育の在り方について」に基づき、「探究的な学びを通して地域創生に貢献できる人材育成に資する産業教育」「地域産業界と高校が一体となって社会に開かれた教育課程を推進する産業教育」の2点を柱に、課題や課題解決の方策を調査・審議している。
これまで、3月に道内の専門高校56校を対象に実態把握調査を実施。10月に学校視察を行った。
また、3つのWT(①専門高校での探究的な学び②社会に開かれた教育課程を推進する高校の取組③社会に開かれた教育課程を推進する産業界のかかわり)―に分かれ、10月に第1回WT会議を実施。今月14日、21日、22日にそれぞれ第2回WT会議を開催した。
第2回WT会議では、答申の素案作成のため議論を展開。素案の構成や章立て、内容について話し合った。
現在のところ、素案では探究的な学びが求められる背景などを説明し、専門高校での代表的な実践例を紹介。その上で、探究的な学びを推進する上での課題、社会に開かれた教育課程を推進する上での課題を示し、最後に課題解決の方策を挙げる流れで検討している。
課題解決の方策としては、地域産業界等との新たな連携・協働体制の構築、SNSやクラウドファンディングなどを活用し、日常から生徒が考えを表現したり、発信したりする機会の確保、職業に関する教科を主とする教員免許の取得者および各専門分野の国家資格を有する人材の育成、専門高校の取組を支援する柔軟な会計予算などを想定している。
今後は、来年2月の審議会で今回の検討結果を踏まえた答申素案について審議。6月のWT代表者会議で答申案を作成し、オンライン会議や9月の審議会での答申案審議を経て、11月ころの答申手交を目指す。
(道・道教委 2021-12-27付)
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