3年度運動能力等調査 道内分 小学握力など平均超 体力合計点 小・中とも減
(道・道教委 2021-12-27付)

3面表
令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 本道における実技に関する調査(クリックすると拡大表示されます)

 スポーツ庁は24日、令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果を公表した。道内小学校男女の「握力」「ソフトボール投げ」、中学校男子の「握力」の得点は全国平均を上回り、特に、「ソフトボール投げ」は全国との差を広げた。小学校男女の握力は、平成20年度の調査開始以降、全国平均を上回っている。実技調査の体力合計点は令和元年度の前回調査と比べ小中男女いずれも減少した。

 調査は、児童生徒の体力・運動能力や運動習慣の向上に関する施策の成果と課題を検証し、改善を図るもの。新型コロナウイルス感染症の影響で2年ぶりの実施となった。

 対象は小学校・特別支援学校小学部・義務教育学校前期課程の5年生、中学校・中等教育学校・特別支援学校中学部・義務教育学校後期課程の2年生。調査の実施期間は4~7月。

 本道では小学校990校に在籍する3万8872人、中学校599校に在籍する3万6308人が参加した。

 実技調査結果における各種目の得点を合計した体力合計点(80点満点)をみると、小学校では男子が51・8点、女子が53・56点。中学校では男子が39・31点、女子が44・77点となり、いずれも全国平均に届かなかった。

 種目別では、小学校男女の「握力」「ソフトボール投げ」、中学校男子が「握力」で全国平均以上。特にソフトボール投げは、小学校男子で0・49ポイント、女子で0・09ポイント上回り、全国平均との差を広げた。

 小学校男女の握力は、調査開始の平成20年度から常に全国平均を上回っている。ソフトボール投げは小学校男子が平成24年度以降、小学校女子が26年度以降全国平均以上となっている。

 体格に関する調査をみると、身長・体重は小中男女いずれも全国平均を上回っている。肥満傾向の児童生徒の出現率も高く、小学校男子は全国平均を6・5ポイント上回る19・6%だった。

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令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 本道における児童生徒質問紙調査・学校質問紙調査(クリックすると拡大表示されます)

(道・道教委 2021-12-27付)

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