オホーツク管内学校体育研究会 苦手意識軽減し達成感を 公開研 北見小泉小2授業(関係団体 2022-01-07付)
足の動きを意識させたプレルボールの授業
【網走発】オホーツク管内学校体育研究会(緒方隆人会長)は昨年12月中旬、北見市立小泉小学校(天野昌明校長)で公開研究会を開いた。オホーツク教育局の教師力向上セミナー、網走地方教育研修センターの研修講座「楽しい体育」と共催。小泉小で体育専科教員を務める北山賀一教諭らが授業実践を紹介したほか、研究発表ではICTを活用した授業づくりなどについて提案した。
管内学校体育研究会は、研究主題に「“光る汗”“輝く瞳”“はずむ心”がある体育学習の創造」を設定。学習に必要感をもたせる「出会う場面」の工夫、“分かる”から“できる”にする「かかわる場面」の工夫、自分や仲間の変容に気づく振り返りの視点と設定している。
公開研究会は、道教委の体育専科教員活用事業における専科教員配置校の小泉小を会場とし、北山教諭によるチーム・ティーチングの実践などを紹介した。
会員のみならず初任段階教員の研修機会にもつなげようと、オホーツク教育局、網走地方教育研修センターと共催し、幅広く参加を受け付けた。会場とオンライン合わせて76人が参加した。
3年1組「プレルボール」(児童数38人)は、同会研究部の丹治美則教諭(T1)と北山教諭(T2)、松尾史夏教諭(T3)が指導。単元計画や本時の学習内容の構成方法を参加者に紹介することをねらい、スモールステップを取り入れて児童の苦手意識の軽減や達成感をもたせる授業づくりを公開した。
本時のねらいは「ボールをもらうときの正しい動きを考え、チームのみんなができるようにする」と設定した。
丹治教諭は準備運動で、ボールの扱いに慣れさせる運動、笛の合図で注目したり集まったりする運動など、主運動につながる動きを取り入れた。
つぎに、バウンドさせて送球するペアでのキャッチボールへ。ラリーが続いたペアの動きや動画を見ながら、相手の送球を受けるとき(守るとき)の動きに着目してうまくいくポイントを考えさせた。
「足が常に動いている」「ボールを自分から取りに行っている」などのポイントを確認した上で、めあて「ボールをもっていないときも足を動かそう」を提示。
ボールが来るのを待つのではなく、近づいて取りに行く大切さをポイントとして示した。
それを踏まえ、4人1チームで試合を展開。丹治教諭や北山教諭が各コートを見守り、声かけ大切さや足の動きなどについて助言した。
6年1組「跳び箱運動」(児童数40人)は、北山教諭がT1、浅野朋子教諭がT2を担当。ICTを活用し、助走から着地までの動きを確認させる場面などを取り入れた。
本時は5時間扱いの4時間目。単元前半で基本的な技術を習得させた上で、後半では、ペアやグループで動きをシンクロさせることを課題に位置づけ、学習に必要感をもたせた。
本時のねらいは「シンクロするための工夫や気を付けるところなどを考え、伝えることができる」。
北山教諭は導入で、うさぎ跳び、2段に重ねたマットの上での前転、平均台左右跳び、ステージ跳び乗り・前転下りの4つの準備運動にローテーションで取り組ませた。その際、それぞれの動きのコツや、主運動とのつながりを意識させた。
つぎに、グループで話し合い活動を展開。一緒に跳ぶペアや順番を決めさせたほか、意識する視点などを明確にさせた。
それを踏まえ、主運動へ。踏み切りや着地のタイミングを意識して取り組ませた。必要に応じて1人1台端末を使って動画を撮影し、工夫や改善点を確認・交流できるようにした。
振り返りでは、課題「シンクロするための工夫や気をつけることを考え、伝え合おう」のうち、「伝え合うこと」を達成できたかを視点とした。
授業後は、公開した2授業について研究協議。
また、研究部長を務める北見市立大正小学校の木村智史教頭が同会の研究推進について紹介。北見市立高栄小学校の菅原宏太教諭、北見市立常呂中学校の小野寺理香教諭がICTを活用した授業づくりについて、それぞれ発表した。
(関係団体 2022-01-07付)
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