道教委等 高校生教員養成セミナー 学習指導を模擬体験 やりがい理解 目的意識高め
(道・道教委 2022-01-14付)

高校生教員養成セミナー
教員志望の190人が参加した

 道教委と道教育大学は7日、第2回高校生を対象とした教員養成セミナーをオンライン開催した。教員志望の高校生約190人が参加。今回、新たに教員の立場で学習指導を考える模擬体験を実施。現職教員・大学生で教職員の仕事ややりがいへの理解を深め、目的意識を高めた。

 セミナーは、教員としてふさわしい人材を確保するため、教員を目指す高校生が教育活動の楽しさを体験し、明確な目的を持って教員養成大学を志望してもらうことが目的。

 今回、新たに学習指導や大学講義の模擬体験を実施。教員を志望する道内の高校1・2年生約190人がオンラインで参加した。

 開会に当たり、倉本博史教育長があいさつ。教育においては教員一人ひとりの関わりが非常に重要とし、「教職員の仕事ややりがいを肌で感じてもらい、今後の高校生活の進路設定や目標の参考にしてほしい」と期待した。

 続いて、教職員育成課の因雅仁主任指導主事が「学習指導の実際」と題して講義。子どもたちの心に残る分かりやすい授業を行うための心構え、指導方法の工夫や技術を説明した。

 つぎに、教師の立場で分数の割り算の方法を子どもたちに指導するグループ協議を実施。生徒たちは、小学生が相手であることを想像して分かりやすい説明や言葉のかけ方を考えた。

 つぎに、道教育大旭川校の山中謙司准教授が「教師になるための個別最適な学びと協働的な学び~教育実践力向上CBT・学校臨床研究」をテーマに演習。生徒指導や学級経営に関する問題を出題し、解説した。

 教員や大学生との座談会では、生徒が教員の仕事や大学の様子、進学先の選び方などを積極的に質問した。

 最後に道教育大の玉井康之副学長があいさつ。教員は子どもの変化を見て喜びや生きがいを感じる職種であるとし「子どもと密接に関わる先生となり、北海道の子どもたちの成長を見守ってほしい」とエールを送った。

 教員を志望する旭川西高校の奧野未来さんは「交流を通してあらためて憧れる先生が増えた。生徒に共感して授業をできるよい先生になりたい」と感想を。

 このほか「小学校の先生になりたい気持ちが強まった」「知りたかったことを先生や大学生から教えてもらい、不安を取り除くことができた」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2022-01-14付)

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